少年時代

かあさん ぼくも男です
野良犬抱いて 泣いてても
やさしい心 捨てられぬ
さよならだけと 知ってても

野良犬おまえ とんで行け
フォークのギター ひいてやる
ジーパンの裾 くわえても
匂いはしない 親犬の

かあさん ぼくは知ってます
やさしいだけじゃ 駄目なこと
だけどもぼくは いいのです
傷つけあって 生きるより

あの娘もやはり やさしくて
不幸になって しまったが
いつかはぼくが 手を貸して
幸福(しあわせ)な娘(こ)に してあげる

かあさん ぼくも男です
十四になって はや三月
髪の毛長く のばしても
この目をかくす ものじゃない

ぼくにはぼくの 夢がある
きれいな心 持ちつづけ
たとえばそれで 泣いたって
ぼくにはぼくの 夢がある
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