右と左の補助輪

指で数えてみれば すぐに辿れるほどの 季節なのに
語り尽くせない 時の流れ 君が僕らのすべてだった

もどかしいほどの 回り道を 君のスピードで歩きながら
たぶん一人じゃ見れなかった 景色を君が見せてくれた

泣き虫でも 弱虫でも そのままの君が愛しくて
下手くそでも 不器用でも 君を思う気持ちは誰にも負けない

君が生まれた頃 何もなくて 何度その笑顔に励まされただろう
僕のすべてを君にあげたい いつまでも君の未来を照らす 永遠の光になりたい

古いアルバムの どのページでも いつでも君を見つめている
ママの瞳に気づいて欲しい 愛されるために 君は生きている

一日でも 一晩でも 忘れたことなんてないさ
逢えなくても いつも僕らが 君を思う気持ちは終ることがない

公園にある自転車乗り場で 手を離さないでとペダルを漕ぎながら
補助輪を初めて外して 走り出す君の背中眺めてた なんで涙が出るんだろう

愛する人にいつか巡り逢う ありふれた平凡な幸せを祈る
暗闇に迷いそうな夜は ふたつの車輪の右側が僕さ 君を守ってあげたい

やがて僕らが死に 君がひとり 風に吹かれている未来を思う
僕のすべてを君にあげたい 永遠の命がここにないのなら 僕は光になりたい

君の光になりたい
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