心に海を抱きしめて

コーヒーが冷めたよと
カフェの誰かが 僕に教えた
このまま時を止めたら
魂も年老わないか

ドアが開くたび
振りかえるのは
あの日の幻 追っているのだろう

出逢いの頃のように
鮮やかに 現われたとしても
僕は 映画の中に
迷い込んだ 傍観者さ

電話のせわしい声に
君が死んだと 知らされた
あれほど 待ちこがれてた
指輪を波に捨てよう

いつかほほえみ
戻るだろうか
海沿いの風は 優しすぎるけど

君の息を感じたよ
柔らかな 髪が背中 触れたよ
だけど 振り向いたから
夢は切れぎれ 消えてゆく

愛よさまよい歩いて
疲れ果て 倒れ込み 眠りたい
僕は 街へ帰ろう
心に海を 抱きしめて
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