月の裏の鏡

銀の長い鬣
白い夜風にそっと揺れてた
今になって傷ついた果実
僕の手のひら命を宿す
海の上の船出待つように
ただ波は今鼓動刻んで行く
ああどうしてどうして
胸が痛むのか
あなたを知ったその日から
優しさ溢れ出してゆく
眠りから目覚めた魚達が
泳いでゆく美しい海の果て
遥か彼方へ

嘘をついてしまった
人は何を失うのだろう
時を読めずに進んだ羊
いつの間にか群れを外れた
月の裏で鏡を見つけた
まだ何も映らない孤独な夜
ああどうしてどうして
聲は届かずに
暗闇の中で再び
静かに胸で叫んでも
行き急ぐあなたは何処へ行くの
風の様に美しい空の果て
遥か彼方へ

ああどうしてどうして
胸が痛むのか
あなたを知ったその日から
優しさ溢れ出してゆく
眠りから目覚めた魚達が
泳いでゆく

ああどうしてどうして
聲は届かずに
暗闇の中で再び
静かに胸で叫んでも
行き急ぐあなたは何処へ行くの
風の様に美しい空の果て
遥か彼方へ
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