LIVE REPORT

SUPER BEAVER ライヴレポート

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【SUPER BEAVER ライヴレポート】 『都会のラクダSP at 日本武道館』 2018年4月30日 at 日本武道館

2018年04月30日@日本武道館

撮影:青木カズロー、日吉"JP"純平、鈴木公平/取材:田中 大

2018.05.11

結成14年目で辿り着いた初の日本武道館での単独公演。“あなたたち”ではなく“あなた”に歌うバンドであり続ける、いつも通りのSUPER BEAVERによる美しい空間が広がっていた。会場を埋め尽くした観客の大合唱が、“終着点ではない到達点”を心から祝福したライヴの模様をレポートする。

“武道館は立派なひとつの到達点です。俺たちは通過しながら片手間で人と向き合ってきたつもりはない。いつでもその場所を大切な到達点として足を止めて向き合ってきました。そしたら14年もかかってしまった。悪くないなと思います。ただ、その到達点が終着点ではないというところに俺たちの面白さがあると思ってます”――渋谷龍太(Vo)が中盤のMCで語っていた言葉だが、まさにそういう彼らの姿を示す場面の連続であった。オープニングを飾った「美しい日」を皮切りに、次々と届けられたナンバーは、あの場にいた全ての人にとって忘れられないものとなったのではないだろうか。

「人として」と「シアワセ」で生のストリングスを迎えた以外は、ひたすら4人で演奏を続けていたSUPER BEAVERは、いつも通りの誠実さに満ちたロックバンドだった。そんな彼らの姿をしっかりと受け止めていた観客の大合唱、手拍子、歓声は「青い春」や「東京流星群」などが届けられた終盤に差し掛かると一際さわやかな興奮を示していた。

約2年振りのフルアルバム『歓声前夜』に収録される新曲「ラヴソング」をアンコールで披露した後のMCの途中で感極まり、一瞬、声を詰まらせた渋谷。“今日をゴールにしないために、絶対に泣かないって決めてんだ”と言い、涙をこらえて穏やかな笑顔を浮かべた渋谷の姿が、とても印象的だった。そして、「それでも世界が目を覚ますのなら」と「素晴らしい世界」も届けられて迎えた終演。彼らがここからさらに力強く前進していくことを確信させられるライヴであった。

撮影:青木カズロー、日吉"JP"純平、鈴木公平/取材:田中 大

SUPER BEAVER

スーパービーバー:2005年結成。下北沢、渋谷を中心にライヴ活動をし、09年6月にシングル「深呼吸」でメジャーデビュー。2018年2月には『 都会のラクダ Tour 2018 ~前人未到のラクダチェリーパイ!~』と題したツアーを全6カ所にて開催し、全公演即完売させる。同ツアーにて、全47都道府県すべての土地を制覇した。

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