悪逆無道犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | ちぎれ雲の隙間から 憐れみ深き神の声 聖なる御霊を穢す者 ひとり残らず焼き払え 光届かぬ闇の果て 飛び交う邪悪な魂が 指の先から入り込み 私の身体を支配する 赤くゆがんだ眼の中に 悪逆無道の火が宿る 暗く沈んだ胸の奥 残酷非道の火が宿る 復讐の雄叫びが 天空に舞う 朔の一夜に黒不浄 月が満ちれば赤不浄 波は高く荒れ狂い 私の心をかき乱す 赤くゆがんだ眼の中に 悪逆無道の火が宿る 暗く沈んだ胸の奥 残酷非道の火が宿る 復讐の雄叫びが 天空に舞う 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 誰も彼も気が触れる 誰も彼もが死んで行く 嗚呼 |
反物質犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出す! 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出して止まらない! 不治の病に冒されて身体中の血液が凍りついて ついに死体となって3日目の貴方 あたしの股間は大量の涎をたらして 足下に淫らな水たまりを作っていた 貴方のものをあたしの身体の中にねじ込んだとたん 物質と反物質がぶつかりあって あたしの手足も内臓も人格も理性もすべてがぶっとんで 頭の中は真っ白になって 何度も何度も真っ白になって 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出す! 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出して止まらない! なにがいけないの? みんなやってることじゃないか そう、みんな内緒でやってるのさ 貴方の身体は腐敗して崩れていくけれど それでもあたしの頭の中は真っ白になって、 何度も何度も真っ白になって 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出す! 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出して止まらない! |
くたばれ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | どの面下げて戻って来たの? 目障りなんだよ今すぐ消えろ ほとぼり冷めたつもりでいるの? アンタの居場所はどこにもないわ 教えてあげる キチガイなのは 100%アンタの方よ まともに生きる アタシのことを 邪魔するのは許さない くたばれ 能無しのくせに くたばれ このクズ野郎 くたばれ 三途の川で くたばれ 血祭りだ アンタが正義振りかざすなら アタシの正義で叩き潰す アンタが主観押し付けるなら アタシの主観で叩き潰す この世の中は キチガイばかり 本当にアンタらうんざりするわ まともに生きる アタシのことを 邪魔するのは許さない くたばれ 能無しのくせに くたばれ このゴミ女 くたばれ 地獄の底で くたばれ 火あぶりだ 清廉潔白馬鹿をみて 誹謗中傷吹き荒れる 品行方正つぶされて 罵詈雑言が飛び跳ねる 責任逃れ言い逃れ のらりくらりなヤツばかり 耳かっぽじって良く聞きな 聖人君子なんかいない 教えてあげる キチガイなのは 100%アンタの方よ まともに生きる アタシのことを 邪魔するのは許さない くたばれ 能無しのくせに くたばれ このクズ野郎 くたばれ 三途の川で くたばれ 血祭りだ くたばれ 能無しのくせに くたばれ このゴミ女 くたばれ 地獄の底で くたばれ 火あぶりだ |
生命の起源犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 嗚呼 ついに誰とも分かち合えなくて 嗚呼 ひとり孤独に街に立ち尽くす 嗚呼 惨い仕打ちに耐え切れなくて 嗚呼 人を憎んだ想いは消えぬだろう 行く当てのない旅 運命のままに 遥かな血の起源 辿って彷徨う 風よ 雲よ 激しい雨よ 遠い国の前世の記憶 星よ 虹よ 光の渦よ うぶな心とり憑く邪鬼よ このまま安らかに眠らせて このまま夢の中で殺して 嗚呼 やり場のない怒りがおさまらず 嗚呼 人を殺めた罪は消えぬだろう 行く当てのない旅 運命のままに 懐かしい血の絆 探して彷徨う 鳥よ 虫よ 流れる河よ 青い空に花びらが舞う 海よ 森よ 輝く雫 脆い心とり憑く神よ このまま安らかに眠らせて このまま夢の中で殺して 行く当てのない旅 運命のままに 遥かな血の起源 辿って彷徨う 風よ 雲よ 激しい雨よ 遠い国の前世の記憶 星よ 虹よ 光の渦よ うぶな心とり憑く邪鬼よ 鳥よ 虫よ 流れる河よ 青い空に花びらが舞う 海よ 森よ 輝く雫 脆い心とり憑く神よ このまま安らかに眠らせて このまま夢の中で殺して |
ことづけ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | あいつが死んだのは春の昼下がり 遠い故郷の夢をみて独り静かに首をつった あの娘が死んだのは暗い夏の朝 裏切りの腹いせに農薬を飲み干した 親父が死んだのは秋の夕暮れ 苦い宿命に耐えきれず線路にむかって身をなげた お袋が死んだのは寒い冬の夜 休める時もないままに疲れ果てて眠ったのさ そしてお前も死ぬのかい? 覚悟を決めたのかい? 握りしめた包丁をじっと見つめ震えてる いずれ人は死んで行く どんなにあがいても 幸せも不幸せも そのときすべてが無に還る もしもあの世に行ったなら 奴に伝えて 傷ついて苦しんで泣きながら あたしはもう少し生きてみると |
ここから何かが始まる犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | うつろな眼差しの 少女が詩集を売る まるで母のいない子どものように 西口広場では若者が群れをくみ 世間に楯突いて唄声を上げる ひらく夢なんて あるわけじゃないけど たいくつな日常を抜け出したいのさ 今日ですべてが終わり ここから何かが始まる 夜が明けたら一番の汽車に乗り 旅に出よう 日雇い労働にあけくれる 家出人 安い酒をあおり孤独に酔いしれる 望むものがあれば 奪い取ればいい お決まりの人生は息が詰まるのさ 今日で悪夢が終わり ここから希望が生まれる 時代の風はそのときサーカスの ジンタに乗る ひらく夢なんて あるわけじゃないけど たいくつな日常を抜け出したいのさ 今日ですべてが終わり ここから何かが始まる 夜が明けたら一番の汽車に乗り からっぽの世界 見つめる前に 飛んでみようじゃないか 読みかけの本のページを閉じて いま町に出よう 芝居が終わった後 俺はいつもこのバーに来て カウンターの隅に座りながらひとり ウイスキーのグラスを傾けていた 故郷を捨てて何年 俺にはもう帰る家がなかった 貯まっていた家賃は30万円 あの頃 ここにくれば何か見つかると思っていた あの頃 ここにくれば明日が見つかると思っていた あの頃 ここにくれば希望が見つかると思っていた あの頃 ここにくれば夢が見つかると思っていた あの頃 ここにくれば ここにくれば ここにくれば 掃き溜めの街 新宿 教えてくれ 空の色は? (青) 人力で空を飛べるか? (飛べる) 鳥は想像力より高く飛べるか? (飛べない) 一番遠いところは? (心) 一番小さな海は? (涙) 映画は好きか? (ジェームス・ディーン) ロックンロールは好きか? (好き) コカコーラは好きか? (好き) アメリカは? (きらい) 星条旗よ永遠なれ! 僕の名前は… |
空の色は何色ですか犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 死ぬまで静かに穏やかに 誰にも心を乱されず 生きていきたいと願うのは 愚かな夢かもしれません 「可愛い子だね、さあおいで」 誘われるままについてゆく 見知らぬ男の掌が 優しく包んでくれたから あたしはただ消えたかった あの家から逃げたかった この男に飼ってもらえば 世界が変わる気がした 新しい名前が嬉しくて 空の青さがまぶしくて このまま暮らしてゆけるなら あたしは何もいりません 暗い部屋に閉じ込められ 水の中に沈められて 下着姿で放り出される 地獄に戻りたくない 誘拐されたわけじゃない 男はちっとも悪くない 帰りたくないと叫んでも あたしの声は届かない 再び地獄に堕ちました |
闇犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | その深海魚は小林の顔をしていた もう長くはないだろう なぜなら製薬会社の利益のために 犠牲になった者たちの怨念で この海水は満たされているのだから みんなが闇を生きてきた みんな病んで生きている 呼吸が苦しくなったら 気管支拡張剤やステロイドを吸入すれば 何食わぬ顔をして日常を生きていられるけれど 本当はとっくに死んでるんだ もう長谷川は死んでるのさ! さっきから冷や汗がとまらないだろう? いよいよ発作が始まったんだよ もう長くはないだろう 杉山も高橋も佐藤も そうやって死んで行った 大村も井上も死んだ みんなが闇を生きてきた みんな病んで死んでいった 今度はお前の番だ 今度はお前の番だ 今度はお前の番だ |
死ねばいい犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 死ねばいいったら死ねばいい お前はここにいなくていい 一刻もはやく死ねばいい 役に立たないお前は死ねばいい 殺したいったら殺したい お前を今すぐ殺したい 口にセメント詰め込んで 呼吸器官を完全に塞ぎたい 他人の迷惑少し考えろよ なんでもお前の思い通りになるわけねえだろう? わがまま放題やりたい放題の 勝手気ままで愚劣なひとでなし この世から失せろ 人類のために 死ねばいいったら死ねばいい お前は地球にいなくていい 一刻もはやく死ねばいい 性根の腐った奴など死ねばいい 殺したいったら殺したい お前を今すぐ殺したい お前の身体の細胞を 一つ残らずひねり潰したい その遺伝子を根絶やしにしたいのさ 家族親戚もひとり残らず死んでもらうぜ わがまま放題やりたい放題の 勝手気ままで愚劣なひとでなし この世から失せろ 人類のために 私は真面目に生きてきた いつも真面目にやってきた 約束はきちんと守った 間違えれば謝った くじけそうな人がいれば励ました 具合の悪い人がいれば看病した いつも周りの人に気を遣った 家の仕事も手伝った 掃除もした 洗濯もした 学校には休まず通った 宿題を忘れることはなかった なのになんでお前は邪魔するんだ お前は何者なんだ?偉いのか? お前なんか お前なんか お前なんか死ねばいい 他人の迷惑少し考えろよ なんでもお前の思い通りになるわけねえだろう? わがまま放題やりたい放題の 勝手気ままで愚劣なひとでなし わがまま放題やりたい放題の 勝手気ままで愚劣なひとでなし この世から失せろ 人類のために |
逆さ吊りの男が観た世界犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 縄で足首縛られて 高い枝から吊るされて ついに世界は真っ逆さまになる 上り坂は下り坂 老人達は乳飲み子に 時間までが逆にまわりだす 引力は空を向き 人は浮き上がる 身体中の血液が 外に流れ出す 地獄の底から死人たちが蘇る 闇の中 群れをなし やがて子宮を目指すだろう 割れたガラスは溶け始め 破れた紙は燃え尽きる 胃袋からトカゲが生まれ出る 白い灰には火が灯り 赤い土から木々が立ち 支離滅裂なこの世の意味を問う 重力は放たれて ものは浮き上がる 形あるものはすべて踊り出す 天使の翼が炎につつまれる 神々の尊厳は 砂のように崩れゆく 引力は空を向き 人は浮き上がる 身体中の血液が 外に流れ出す 地獄の底から死人たちが蘇る 闇の中 群れをなし やがて子宮を目指すだろう 天使の翼が炎につつまれる 神々の尊厳は 砂のように崩れゆく 砂のように崩れゆく |
黒い花が嗤う犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 気高く咲くのは白い花 麗らに咲くのは赤い花 命は儚く短くて この世を眺める暇もなし 人目忍んで咲いていた 不気味に揺れる黒い花 才気にあふれる白い花 美貌をふりまく赤い花 生まれた意味も死ぬ言味も 明日を煩う暇もなし 見向きもされず咲いていた 醜く嗤う黒い花 可憐な花よ 愛しい花よ 人は褒め立てる 求められて 手にとられて そして 摘み取られて 死んでしまうのさ 気高く咲くのは白い花 麗らに咲くのは赤い花 命は儚く短くて この世を眺める蝦もなし 人目忍んで咲いていた 不気味に揺れる黒い花 あたし黒い花 |
地獄の家犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 見てアタシの身体、痣だらけでしょう? もうあの家には帰りたくない もうあの家には二度と帰りたくない きっと外からは幸せな家庭に見えたでしょうけど 家の中は地獄だった アタシは毎日毎日両親に怒鳴られて 殴られて 頭から水をかけられて 寒い夜には下着姿で外に閉め出されて 毎日、毎日、毎日、毎日が 地獄だったのよ |
エルドラード犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 嵐の荒れる中 岩山をよじ登り 暗闇を駆け抜けて やさしさを振り払う 道のりは果てしなく どこまでも続くけど 身体が朽ちるまで 旅は終わらない 数多の時が過ぎ 同士は降りて行く 人々に罵られ 狂人と呼ばれる どこかにあるという きらめく犬神サアカス團 誰も見たことのない 幻のエルドラード 「命がある限り旅を続けよう この声がある限り 私は唄い続けよう どこかにある黄金の地を探して どこかにある黄金の心を求めて いつかきっと辿り着く どこかにあるエルドラード」 振り向けば辛い夜 思い出は霧の中 振り向けば辛い夜 苦い涙でにじむ空 おぞましい暗黒の毎日 振り向けば寒い夜 震えながら歩いた 振り向けば寒い夜 凍えながら叫んだ いつか必ず報われる日がくる そう信じてる この唄は呪い唄 キチガイの子守唄 この声がある限り いつまでも唄うのさ この旅は果てしなく 終わらない生き地獄 この命が尽きるまで 歩き続ける エルドラード |
虎の威を借る狐犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | あたし以外のやつらはみんなキチガイだ どいつもこいつもあたしの足を引っぱって 楽しそうにヘラヘラ生きてやがるぜ 今すぐひとり残らず死んでしまえ 恥ずかしくないの?何様のつもり? とてもじゃないけど真似出来ない 辛い苦しい悲しい息も出来ない もっと大事にしてよと要求ばっかり いい加減に黙れようんざりするぜ 今すぐおまえひとりで死んでしまえ 恥ずかしくないの?繊細なフリして とてもじゃないけど真似出来ない 部外者のくせに あたしの話遮って 優位な立場決め込んで 的外れのお説教 あたし以外のやつらはみんなキチガイだ どいつもこいつもあたしの足を引っぱって 楽しそうにヘラヘラ生きてやがるぜ 今すぐひとり残らず死んでしまえ 恥ずかしくないの?何様のつもり? とてもじゃないけど真似出来ない |
失楽園犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 昨日のことは知らない 明日は何も見えない 今がただ気怠く過ぎて行く 云いきかされて傷つき うなづきながら嘘つく 真実は心のどこにある 生きて行くことの意味が見出せず 偽装の弱者が唾を吐きかける 意識の中 音もなく 緑色の雨が降る ゆがむ景色 退屈な 孤独が目を覚ます だからいつも逃げて来た 肝心なとき消えてた それでも運命は伸しかかる 死んでしまえたら 楽になれるのに 中傷の声もすべて消え失せる 身体の中 舞い降りた 自分という名の怪物が いま世界をかき乱し 人格を破壊する 「誰のせいでもないのは分かってる ただ苛立つ気持ちが抑えられなくて 人を憎んで生きて来た」 生きて行くことの意味が見出せず 偽装の弱者が唾を吐きかける 意識の中 音もなく 緑色の雨が降る ゆがむ景色 退屈な 孤独が目を覚ます 楽園を追われて |
ケガレ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | ねえねえ遊びましょう お兄さん遊びましょう あっちの蜜は苦いぞ あたしの蜜は甘いぞ ねえねえ首絞めて お兄さん首絞めて 死に物狂いねや狂い この世は色狂い あたしの体に流れるこの血を 怨んだとて何も変わらないさ ねえねえあたし見て お兄さんあたし見て 明日消えてもいいように その目に焼き付けて あたしの体に流れるこの血を 受け入れて生きていくしかないさ オドケモノ ウカレモノ エセモノ マジモノ マガイモノ カワラモノ マドイモノ ミセモノ ハレモノ ケガレモノ あたしの体に流れるこの血を 怨んだとて何も変わらないさ あたしの体に流れるこの血を 受け入れて生きていくしかないさ |
死に行く日に犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 死に行く日に 唄を捧げましょう 楽しいこと なかった貴方へ 死に行く日に 唄を捧げましょう ひとりも友達 なかった貴方へ 苦しく辛いだけの 浮世から 解放されるのよ おめでとう この星には 未練はないでしょう うらみ話は また会う日に 苦しく辛いだけの 浮世から 解放されるのよ おめでとう この星には 未練はないでしょう うらみ話は また会う日に |
樹海犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 樹海の中で首つった 女が今宵も唄歌う 真っ赤な眼を見開いて 青いお月さま呪ってる 血まみれの腕は強張って 身体に痣が浮き上がる 内臓はとうに腐敗して 地面にどろどろ流れ出す 誰が見つけてくれるのか 故郷のあの人か 肉体は朽ち果てても 風に吹かれ飛ばされても この世で受けた苦しみは 消えは しない 永久に 樹海の奥で骨になる 女が今宵も泣きわめく 髑髏の眼に突きいでた すすきがユラユラ揺れている 誰が気付いてくれるのか 愛し恋しいあの人か 肉体は朽ち果てても 風に吹かれ飛ばされても この世で受けた苦しみは 消えは しない 永久に この世を嘆くものよ この世を儚むものよ この世にとどまるものすべて 灰に 帰れ 永久に |
骨壷犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | あたしのこと憶えてますか? ええ 昔の唄に出て来た女です 噂くらいは訊いてるでしょう? ずいぶんと長い間 あたしは闇の中で あなたのことを見ていました あれからあなたは見知らぬ女と結婚した もちろん分かっていました それが愛のない政略結婚だったこと あなたを助け出せるのはあたしだけ あたししかいないのよ 暗い夜道で後ろから首を絞めました 人の命なんてあっけないものでした あの女を殺したのはあたしです これであなたはあたしのものよ うふふ 咲いて散るのが宿命でも 咲かずに枯れゆく花もある 飛んで焼かれる宿命でも 怖くて飛べない蝶もある この世に大事なことなんて あると思っていなかった あなたに出会ったその日から あたしの人生変わったのよ 人を愛する喜びを 人を信じる生きがいを 今夜も闇に潜んで あなたを見てるわ 咲き乱れる花よりも 密かに貴い花が好き 屍肉に群がる獣より 高く空に舞う鳥が好き 命を捧げるものなんて あると思っていなかった あなたを見初めたあの日から あたしの世界が変わったのよ 人を愛する喜びを 人を信じる生きがいを 今夜も闇に潜んで あなたを見てるわ 何年もの間あなただけを見てました うすうす気付いてるんでしょう? あたしの存在を いつの日か白い骨壷の中に二人で入りましょう あははは この世に生きる価値なんて あると思っていなかった あなたに出会ったその日から あたしの人生変わったのよ 人を愛する喜びを 人を信じる生きがいを 今夜も闇に潜んで あなたを いつまでもいつまでもこの場所で あなたを見てるわ |
サキュバス犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 縛り付けられ 爪を剥がされて 首を絞められ 自由を奪われた 強い吐き気に襲われながら これは夢だと言い聞かせた 意識が不意に吹き飛んで 心が誰かと入れ替わる あたし自身の存在が 失われ消えてゆく 深い眠りの底で 闇を解き放て 悪魔の子供を宿す 憂いのサキュバス 子宮の痛みを堪えながら 途切れ途切れの記憶を繋ぐ 意識が不意に吹き飛んで 心が誰かと入れ替わる あたし自身の存在が 失われ消えてゆく 深い眠りの底で 闇を解き放て 悪魔の子供を宿す 憂いのサキュバス あなた自身の存在が 失われ消えてゆく 深い眠りの底で 闇を解き放て 悪魔の子供を宿す 淫らなサキュバス 胸に刻み込まれた 遥かな空へ いつも辿り着けない あたしはサキュバス |
パンデモニアム犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 坊や 分かったんなら お帰りよ ここはあんたの来るとこじゃない 泣きを見る前に お帰りよ 足を踏み入れたらおしまいさ 暗黒のドアの先は狂おしいパンデモニアム 闇の果て 住めば都だと言うけれど とても暮らせるようなとこじゃない だから部外者はお断り 生きて帰れるとは限らない 地下に続く道の先はおぞましいパンデモニアム 吹き溜まり 坊や 分かったんならお帰りよ ひかえすならば今のうち 悪い事は言わないお帰りよ 2度と元の世界にゃ戻れない 暗黒のドアの先は 禁断の甘い果実 地下に続く道の先は狂おしいパンデモニアム 闇の果て 闇の果て |
病葉犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 澄み渡った空の下男が消えた ギラギラと燃える太陽がまぶしく嗤う 理由も事情も行き先も誰も知らない あの淋しげな瞳は何を見てたのか 忘れられた片田舎 寂れた景色 年老いた両親の元で男は産まれた 欲しいものは手に入れた やりたい事も 二十歳を迎えるまでにすべてやり尽くした 満たされて生きてきた 人生の意味も知らず 夢もなく 希望もいだかずに 退屈な 時は流れる 出口を探しても闇の中 季節が過ぎ去るその前に 意識の底に埋もれてる命に火をともせ 荒んだ街の片隅で泣き出す女 ギラギラ ネオンが眠らない夜更けの情景 悪い男に騙されてクスリ漬けにされて あり金すべて巻き上げられて捨てられた うなだれて歩き出す いらだちを覚えながら つらくても誰にも話せない 憂鬱な 時は流れる 出口を探しても闇の中 残酷な運命に遊ばれて 堕落の神が微笑んだ暗黒の底なしの地獄 男は街を彷徨って場末の小さな飲み屋に辿り着く 女は今日も不機嫌に見知らぬ男のグラスに酒を注ぐ それが二人の出会いだった 互いの素性を打ち明けて 男は女の手をひいて 二人は汚れた街から逃げ出した 時は流れる 二人の行く末は風の中 どこかで陽の光を浴びて やり直した人生も悪いものじゃないさ |
命がある限り犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 命がある限り旅を続けよう この声がある限り 私は唄い続けよう どこかにある黄金の地を探して どこかにある黄金の心を求めて いつかきっと辿り着く どこかにあるエルドラード |
栄光の日々犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 若い頃はモテたのさ ちょっと不良ぽくて 若い頃はモテたのさ 今じゃ誰も相手にしないけど モテたふりをしてるのさ 嫌われてたくせに モテるふりをしてるのさ 真実とは裏腹に カッコつけて頑張って 目立たなきゃ意味がない 過去の自慢並べ立て 最後のチャンス 色褪せた現実は虚しいもの 輝く時代はとうに過ぎてしまった 雨の夜も風の夜も 泣きたい夜にはウォウウォウ 思い出す ホコリだらけの 栄光の日々 派手な服を着てたのさ 踊りも上手で 派手な服を着てたのさ 今じゃ誰も相手にしないけど いつも男がいたのさ 金も不自由なく いつも男がいたけど あぶくみたいに消えたのさ 派手に見せて頑張って 目立たなきゃ意味がない いまの自分変えるには 最後のチャンス 色褪せた現実は虚しいもの 輝く時代はとうに過ぎてしまった 雨の夜も風の夜も 泣きたい夜にはウォウウォウ 思い出す ホコリだらけの 栄光の日々 |
怪我する前に犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 「あんなとこにいたら壊れちまうぜ!」 あいつらのやりかた いつもどうかしてるのさ あいつらのやりかた かなり気が触れてるのさ いまのうちに 怪我をする前に 手を切れ! あいつらの言うこと いつも寒気がするのさ あいつらの言うこと かなり胡散くさいのさ いまのうちに 怪我をする前に 逃げ出せ! 海の底沈んだ 男のうらみが 線路に飛び込む 女のつらみが あの背中にはりついてる あいつらのやりかた いつもどうかしてるのさ あいつらのやりかた かなり気が触れてるのさ いまのうちに 怪我をする前に 手を切れ! 樹海で首つる 男の涙が 身体を焼かれた 女の叫びが あの頭上に渦巻いてる |
白昼夢犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | あたしを覚えてる人なんてこの世には誰一人いない まるで空気みたい名前すら呼ばれずにいつもひとりぼっち 思い出させてあげるわ あなたの罪とともに 髪を梳かし化粧をしてドレスに着替え あなたを追いかけて 駅のホームで そっと背中 押してあげる その命で 償ってもらうわ あたしを苦しめた人たちが幸せに暮らしているなんて 理不尽な理由で殴られた傷跡はまだ消えないのに 思い出させてあげるわ あなたの罪とともに 愛くるしい赤ん坊を優しく 抱いた あなたを見つけたの ずっと探してたのよ そっと近づき 火を放った その命で 償ってもらうわ 思い出させてあげる あなたの罪とともに 髪を梳かし化粧をしてドレスに着替え あなたを追いかけて 駅のホームで そっと背中 押してあげた その命で 償ってもらうわ |
昔みたいに犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | さよならね いい人だけど さよならね いい人だけど もう昔みたいに ドキドキしないの 聴かないわ あんたの歌は 聴かないわ あんたの歌は もう昔みたいに ドキドキしないの 「若いころに成功して あんたは何もかも手に入れた 金も女も名誉も 欲しかったものは全て手に入れた あのころ、あんたに怖いものなんてなかったでしょう? でも夢みたいな暮らしは そう長くは続かなかったわね あんたのロックは プライドと共に地に堕ちた 蛆の湧いたベッドでミミズをまとって寝るがいいわ」 さよならね いい人だけど さよならね いい人だけど もう昔みたいに ドキドキしないの 聴かないわ あんたの歌は 聴かないわ あんたの歌は もう昔みたいに ドキドキしないの もう昔みたいに ドキドキしないの もう昔みたいに ドキドキしないの |
朽ちたブルース犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 魂を震わせて この世のすべてが色褪せるほど 甘く囁いて 憂鬱な夜を打ち砕く 悪魔の媚薬 飲み干して 安らかに眠らせて この世のすべてを閉ざした闇よ 夢も消し去って 静寂の果てに葬られる 天使の羽根で絞めあげて 裏切りの雨が降る 誰の言葉も信じられずに ひとりしゃがみ込む 途方に暮れた目に映るは ゆらゆら揺れる蜃気楼 魂を震わせて この世のすべてが色褪せるほど 甘く囁いて 憂鬱な夜を打ち砕く 悪魔の媚薬 飲み干して 血まみれの身体がいくつも 死の淵に転がり堕ちてく 悲しい目をして群れをなした野良犬が 青白く冷たい口にくわえた 女の生首 傷だらけの朽ちたブルース 調子はずれの狂ったブルース 今夜も聴こえる |
侮辱の傷犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 眠れない夜には 侮辱の傷が疼く 苛立ちに震えて 憂鬱な世界が今日も回りだす 何気ない会話の 何気ない一言に 潜んでる毒牙は 死に至るほど魂を腐蝕する お前さえいなければ もっと楽になれる いますぐ ここで死んでくれれば それでいい 白けた人生 暇潰しもキツいだろ? あてのない未来は 過去のうらみで右も左も真暗さ お前さえいなければ もっと楽になれる いますぐ ここで死んでくれれば それでいい 眠れない夜には 侮辱の傷が疼く 苛立ちに震えて 憂鬱な世界が今日も回りだす お前さえいなければ もっと楽になれる いますぐ ここで死んでくれれば それでいい |
Sleeping Beauty犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 頭が破裂しそう 身体が張り裂けそう あたし壊れてしまいそう 苦しくてたまらない 息も出来ないくらい あたし消えてなくなりそう このままじゃ 本当の姿を知ったとしても あなたは死ぬまで愛してくれるの? 誰にも縛られずに自由に空を飛びたい 奪われた時間をこの手で取り戻したい 呪いを解き放て 暗闇から目を覚ませ Sleeping Beauty 秘密の花園で 甘い香りに包まれ 長い長い夢を見てた 血まみれになりながら 死体を貪り食らう このあたしと瓜二つの ハルピュイア 本当の姿を知ったとしても あなたは死ぬまで愛してくれるの? 誰にも縛られずに自由に空を飛びたい 奪われた時間をこの手で取り戻したい 呪いを解き放て 暗闇から目を覚ませ Sleeping Beauty 本当の姿を知ったとしても あなたは死ぬまで愛してくれるの? 傷だらけの身体が痛みに悲鳴あげても 心ない言葉に潰されそうになっても 誰にも縛られずに自由に空を飛びたい 奪われた時間をこの手で取り戻したい 呪いを解き放て 暗闇から目を覚ませ Sleeping Beauty |
暗黒礼賛ロックンロール犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 地獄の底 死人の目 うごめく毒蜘蛛 串刺しの罪人が 淫らな血を吐く 退屈な天使たちは皆 コールタールに身を投げて 悪魔になりすます 夜が張り裂けて 腐敗して 堕落の極みのロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール この世の闇 他人の目 身動きもとれず 縛られて切り刻む 赤く染まる月 中絶の胎児たちが今 屋根裏を埋め尽くし 恨みの火を灯す 夜が張り裂けて 腐敗して 堕落の極みのロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール どうせこの世は生き地獄 されど死んだら地獄行き どっちを向いても地獄なら いっそ狂ってロックンロール 地獄の底 死人の目 うごめく毒蜘蛛 串刺しの罪人が 淫らな血を吐く 退屈な天使たちは皆 コールタールに身を投げて 悪魔に春を売る 夜が張り裂けて 腐敗して 堕落の極みのロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール 張り裂けて 腐敗して 堕落の極みのロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール |
あだうち犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 誰に何を言われても 気にしちゃいないさ おかしな目で見られても 構いはしないさ あいつのベッドに 蛇をしのばせろ 悪魔に心と身体を 売り飛ばしてでも 恨みはらせ 月のない夜 悪意には悪意で 痛みには痛みで あだうち 裏切られたあの夜を 忘れはしないさ 騙し取って知らぬ振り 許しはしないさ あいつの背中に 硫酸をかけろ 悪魔に心と身体を 売り飛ばしてでも 恨みはらせ 月のない夜 悪意には悪意で 痛みには痛みで あだうち 誰に何を言われても 気にしちゃいないさ おかしな目で見られても 構いはしないさ 後ろ指をさされても 卑怯者と呼ばれても 牢屋にぶち込まれても 覚悟決めたのさ 悪魔に心と身体を 売り飛ばしてでも 恨みはらせ 月のない夜 悪意には悪意で 痛みには痛みで あだうち |
新宿ゴーゴー犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 「わたくし 流れ流れて新宿で番を張ります人呼んでカミソリの凶子です」 甘ったれのヨーコ 内気なミキ おどけものレーコ ナオミはみなしごさ ネオンの海に流れ着いて 肩寄せ合って生き抜いてきたのさ 命のひとつやふたつ惜しくない 欲しけりゃくれてやる 腰抜け チンピラ ろくでなし さあ覚悟を決めな! ゴーゴー!こんなあたいでも ゴーゴー!夢を見たいのさ 死に物狂いで踊れ 夜が明けるまで ひとり流した涙のあと あたいの何を知ってるのさ 上っ面だけの優しさはいらない ネオンの海に流れ着いて たったひとりで生き抜いてきたのさ 帰るところも寝床もありゃしない ため息がでちゃうわ 金も恋も花も人生も ふるさとに捨てた ゴーゴー!こんなあたいでも ゴーゴー!夢を見たいのさ 死に物狂いで踊れ 夜が明けるまで ひとり流した涙のあと 「あたいとやろうってのかい? いい度胸じゃないか どっからでもかかってきな! 容赦しないよ!」 命のひとつやふたつ惜しくない 欲しけりゃくれてやる 腰抜け チンピラ ろくでなし さあ覚悟を決めな! ゴーゴー!こんなあたいでも ゴーゴー!夢を見たいのさ 死に物狂いで踊れ 夜が明けるまで ゴーゴー!きらめく星空 ゴーゴー!夜の蝶が舞う 欲望の街に轟け ロックのリズム ひとり流した涙のあと ここは新宿 |
マクンバの夜犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 暗黒礼賛ロックンロール 暗黒礼賛ロックンロール 夜が張り裂けて 腐敗して 暗黒礼賛ロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール (以下省略) |
おやすみ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 本当にあなたはいけない人ね よそ見ばっかりフラフラしてる 本当にあなたはわからない人ね あたしがどんなにあなたを好きか あなたはあたしの生き甲斐なの 離ればなれになるのはダメ 本当にあなたはいけない人ね さあ飲み干すのよ毒入りのミルク 本当にあなたはいけない人ね どこにも行かないって約束したでしょ? 本当にあなたはわからない人ね 逃げられるとでも思っているの? あなたはあたしの生き甲斐なの 離ればなれになるのはダメ 本当にあなたはいけない人ね 意識が飛ぶ前に仲直りのキス あなたはあたしの生き甲斐なの 離ればなれになるのはダメ 扉を開けたらいつでも会える 冷凍庫の中眠るあなたに 胎児のように眠るあなたに あたしの子宮で 安らかに 穏やかに おやすみ |
幸福論犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 矛盾する二重思考の理論を 受け入れられなくて 主の怒りに触れた男がいま磔にされた 不吉な黒い鳥が群がって内臓をついばむ 歴史の過去と未来は塗り替えられた 押し付けられる新たな真実が またひとつ増えた 2+2の解答が5年前とは違ってる 飼いならされた人々はすでに疑問を抱かない その度に個人の記憶は塗り替えられた 虚構に充ちたこの世界 分かっているけど 殺されるのはキツいから 気づかないフリしてるのさ 疑惑を潰せば争いも平和さ 言葉を狩りとれ思想を取り締まれ 無知になれば幸せなのさ 都合の悪いことならば後で事実を変えるだけ 都合のいい捏造の記録が明日に残される 先端技術で情報操作はスムーズに進む 昔からやってることは何一つ変らない 虚構に充ちたこの世界 分かっているけど 拷問部屋はツラいから 気づかないフリしてるのさ 疑惑を潰せば争いも平和さ 言葉を狩りとれ思想を取り締まれ 無知になれば幸せなのさ 矛盾する二重思考の理論を受け入れられなくて 主の怒りに触れた男がいま磔にされた 不吉な黒い鳥が群がって内臓をついばむ 歴史の過去と未来は塗り替えられた 疑惑を潰せば争いも平和さ 言葉を狩りとれ思想を取り締まれ 疑惑を潰せば争いも平和さ 言葉を狩りとれ思想を取り締まれ 身体はついに囚われ 頭脳はついに洗われた 無知になれば幸せなのさ |
化猫遊女犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 子猫みたいにあどけないしぐさ 子猫みたいにあどけないしぐさ 無垢なフリして獲物探すのさ 鋭い爪をそっと突き立てて 鋭い爪をそっと突き立てて 骨の随までしゃぶり尽くすのさ 目を覚ませよあいつ化猫さ 目を覚ませよあいつ化猫さ 取り憑かれるぜ早く絞め殺せ 子猫みたいにあどけないしぐさ 子猫みたいにあどけないしぐさ 無垢なフリして獲物探すのさ |
牢獄犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 闇の中で生まれた 人間の見る夢は どこか遠く離れた 広くて青い空 気ままに両手のばして 澄み切った風にのり 陽の光浴びながら 自由に踊りたい 息もできない 暗い牢獄の 出口をふさぐ 扉は冷たくて ああ苦しみの日々よ ああ早く過ぎさって 命が尽きるまで ここにはいられない 闇の中で育った 人間は待っている いつの日か現れる 誰かの手助けを 気ままに空見上げて 鳥たちに話しかけ 陽の光浴びながら 自由に唄いたい 息もできない 暗い牢獄の 出口をふさぐ 扉は冷たくて ああ苦しみの日々よ ああ早く過ぎさって 命が尽きるまで ここにはいられない ある朝 ある朝 鉄の扉が開いていた ある朝 ある朝 鉄の扉が開いていた ある朝 ある朝 鉄の扉が開いていた 静かに 静かに 外の世界へ飛び出した 果てしない空 流れる白い雲 まぶしい太陽 憧れの景色 ああだけど広過ぎて 何もする気がしない 自由を手にしても 途方に暮れるだけ この世は退屈さ 牢獄に帰るのさ |
アルタミラ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 忘られた洞窟に古代の火が灯る 闇の中気の触れた野獣が目を覚ます 音も無く鮮やかな儀式は始まり 名前のない男たちが息を吹き返す 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ大地に眠る死人の群れよ 灰色のビルの街古代の風が吹く 復讐に煮えたぎる呪いが渦を巻く 絶望の迷宮に未来を突き落とせ 誰ひとり救われない皮肉な末路 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ大地に眠る死人の群れよ 忘られた洞窟に古代の火が灯る 闇の中気の触れた野獣が目を覚ます 音も無く鮮やかな儀式は始まり 名前のない男たちが息を吹き返す 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ死人の群れよ 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ死人よ踊れ 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ死人の群れよ |
月夜に踊れ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 死んだ魚の目をしてる 虚ろな午後の少女たち 何を言っても聴こえない すべて通り過ぎて行く 他人の言葉に傷つけられて 心の中閉じこもる 誰のために生まれて来たのだろう 永い時間眠ってた どす黒い感情を 闇に放て 月の夜に踊れ 涙なんか流さない 虚ろな午後の少女たち 愛想笑いも出来てない そこは触れて欲しくない 悪意だらけの地獄抜け出して 独り世界に閉じこもる 誰のために生まれて来たのだろう 永い時間眠ってた どす黒い感情を 闇に放て 月の夜に踊れ 他人の言葉に傷つけられて 心の中閉じこもる 誰のために生まれて来たのだろう 永い時間眠ってた どす黒い感情を 目を覚ませ魂よ 血まみれの感情を 闇に放て 月の夜に踊れ |
狂気の恋犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 彼に一目会いたくて 彼の声を聞きたくて あたしはそのためだけに生きてる 彼の髪に触れたくて 彼の指に触れたくて あたしは本能に導かれた 誰にも気づかれないように死なない程度に 偶然装い傷口抉る 苦しみに悶えてる姿が 愛しくてたまらないのよ 純白身に纏う堕天使は 狂気の恋に身を焦がす 彼の鼓動聞きたくて 彼にそっと近づいて 優しい笑顔で話しかける 彼の手足になりたい 彼の支えになりたい あたしの人生を捧げたい 誰にも気づかれないように死なない程度に 偶然装い傷口抉る 苦しみに悶えてる姿が 愛しくてたまらないのよ 純白身に纏う堕天使は 狂気の恋に身を焦がす 誰にも気づかれないように死なない程度に 偶然装い傷口抉る いつもあたしが側にいるから 何にも怖くないのよ 紫色に染まる唇 震わせ 苦しみに悶えてる姿が 愛しくてたまらないのよ 純白身に纏う堕天使は 狂気の恋に身を焦がす |
東京2060犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 人類の新しい文明が始まる 地球上に墓石が建ち並ぶ2060年 昔あのころは思いもしなかった ほんの2時間で月まで行けるとは 地上5000メーターそびえる摩天楼 今じゃ当たり前 何気ない風景 慈しむ心 未来への希望 組み合わせたプログラムが 暮らしを変えた 昔あのころの寿命は80歳 現代の半分も生きれやしなかった あざとい心と醜い欲望 封じ込めるプログラムが 世界を変えた 人類の新しい文明が始まる 地球上に墓石が建ち並ぶ2060年 宗教は滅んで 神々は死に絶えた 戦争が始まって 若者は地球を捨てて やがて老人だけが残された 慈しむ心 未来への希望 組み合わせたプログラムが 暮らしを変えた 人類の新しい文明が始まる 人類の素晴らしい歴史がいま終わる 人類の新しい文明が始まる 東京にモノリスが建ち並ぶ2060年 |
夜をぶっちぎれ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 今日もスリルを探しに 仲間連れて街を行く まだ癒えない傷跡を 派手なメイクで隠して ダサい男にゃ興味ない トロい男も興味ない カッコだけは上等で 中身セコい奴ばかり どこかにきっといるはずさ あたいと釣り合う男が 夜が始まると恋が溢れ出す 夜が終わるまで離さないで ちょいと気どったアイツが 今日も声をかけてくる 2枚目でもないくせに 甘い台詞繰り出して 自慢話は盛り過ぎ ネタはとても笑えない さっさと家に帰って お袋とネンネしな どこかにきっといるはずさ あたいと釣り合う男が 夜が始まると恋が止まらない 夜が終わるまで離さないで 「いかしたバイクじゃないか ねえ、どこか連れてってよ 夜をぶっちぎるんだ」 どこかにきっといるはずさ あたいと釣り合う男が 夜が始まると恋が溢れ出す 夜が終わるまで離さないで 街は眠らないロックは途切れない 一夜の快楽を離さないで 夜をぶっちぎれ!闇をぶっとばせ! 朝がくる前に天使になれ! |
ロックンロールを唄いきれ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 「あたし本当はね 人前で歌うのなんて全然好きじゃないんだ なんか全然楽しくないんだよね だってさぁ 歌詞を間違えりゃ叩かれる ピッチが悪けりゃ叩かれる 元気に歌えば真面目にやれって叩かれる 真面目に歌えばノリが悪いって叩かれる 偉そうに お前等いったい何様なんだよ?」 それでも幕は上がるのさ 時間がくれば歌うのさ ナーバスになっても機嫌悪くても 風邪をひいたらおしまいさ 喉を痛めちゃ最悪さ 体調管理もスターの宿命よ 今夜ライトがまぶし過ぎて 立ってるだけで気絶しそう 呪われた血に宿る情熱よ燃え上がれ 究極のカタルシス 魂を解き放て 血を吐いても倒れても 唄いきるぜ ロックンロール 斜陽の音楽産業に 明日がないの知ってるさ それでもこれしかできることがない 悪魔が造ったロックンロール 堕落の極みがロックンロール 蠍が亀に毒針を刺した 今夜マイクがハウり過ぎて 頭の中が破裂しそう 呪われた血に宿る情熱よ燃え上がれ 究極のカタルシス 魂を解き放て 血を吐いても倒れても 唄いきるぜ ロックンロール 今夜ライトがまぶし過ぎて 立ってるだけで気絶しそう 呪われた血に宿る情熱よ燃え上がれ 究極のカタルシス 魂を解き放て 人生は一度きり後戻りしてる暇ない この先は崖っぷち覚悟決め落ちるしかない 血を吐いても倒れても 唄いきるぜ ロックンロール |
GOLD犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 「あたいら25年やってきて やっと本物になれたわ さあ、今夜もキメるわよ アーユーレディ?」 ここからあんたを連れ出してあげる ちょっとだけヤバい世界へ ロックンロール 大人でいるための常識なんて 捨て去って逃げるの二人で 萎えた心を照らすのは 星空のシャンデリア バッカスの酒を飲み干せば ときめく恋が息を吹き返す 退屈な人生を 黄金に塗り替えて 目がくらむほどの光のなか 踊ろう朝まで 明日は寝転んで戦士の休日 頭の中まで染みる ロックンロール 恨みもつらみも死にたい気分も 忘れて堕落するのさ 少女の頃に夢で見た 地下室のジランドール 魔法のけむり立ち込めりゃ 知覚の扉が静かに開く 退屈な人生を 黄金に塗り替えて 目がくらむほどの光のなか 踊ろう朝まで 「うまくやろうと努力して うまくやるために我慢して うまくできずに涙して そうやって長いことやってきたけど 全部ムダだったわ! もっと自由にやりたいの… もっと気楽にやりたいのよ! アーユーレディ?」 萎えた心を照らすのは 星空のシャンデリア バッカスの酒を飲み干せば ときめく恋が息を吹き返す 退屈な人生を 黄金に塗り替えて 目がくらむほどの光のなか 踊ろう朝まで ラララ… 唄うわ死ぬまで |
死に水犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 頭の中で錆びついた歯車が 体の中で内臓を傷つける 血を吐いて 血を吐いて 錆びた血を吐いて 頭の中の景色が血に染まる 頭の中の基盤が焼けただれ 体の中で内臓が飛び散った 血を浴びて 血を浴びて 熱い血を浴びて 頭の中の意識が遠のいて やがて無数の流星が 銀河を駆け抜ける 私を包み込む めくるめく光 死に際の水 頭の中の天井が焼け落ちて 体の中はいつしか地獄絵図 血を流せ 血を流せ 赤い血を流せ 頭の中の命は死に絶える やがて無数の流星が 銀河を駆け抜ける 私を包み込む めくるめく光 死に際の夢 やがて無数の流星が 銀河を駆け抜ける 私を包み込む めくるめく光 心まっぷたつに引き裂かれ 俗世を彷徨って 闇夜に辿り着く 音もない世界 死に際の水 いつの日か いつの日か ここで会えるだろう いつの日か いつの日か 巡り逢えるだろう |
目障りな異分子犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 眼球を潰した生き抜く為に 切り刻んだ血まみれの体 擦り切れるほどズタズタにされて 突き落とされた地獄の底へと もがいていた溺れないように 泣き叫んだ壊れないように 息も出来ない張り詰めた日々は あたしの心蝕み続ける 永遠に続く暗闇の中で気づいた しがみついて怯えているのは誰 お前の首を切り落としてやる 見るも無残な姿にしてやる 目障りな異分子はこの世から消え失せろ もうおしまいさ 古い鎖 朽ちた足枷 力づくで引きちぎるのさ 死ぬまでそこでウダウダしてろよ 沈んでしまえ底なし沼へと 永遠に続く暗闇の中で気づいた しがみついて怯えているのは誰 お前はいつも不安を煽って 悪意に満ちた減らず口たたく 目障りな異分子はこの世から消え失せろ もうおしまいさ |