ムム作曲の歌詞一覧リスト  20曲中 1-20曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
むげん世界ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム耳に残ったメロディー 漣のような君の声 僕は口ずさんでいる あのうたかたの日々を セピア色の海岸に もう君は居ないけれど 僕は愛を知ったよ  古いファイルの中 手を振っている 君の照れ顔が砂粒だらけだ もう僕には 払えないけれど それでも本当に 心に君しか居ないよ  奏 君の残響を 僕は追いかけて走る 時を止めて 美しいものはすぐに消えてしまうから  何気ない日常の 何を溢していただろう 心重ねた君の音が 聴こえなくなり 夏の夜 僕の魂全てが 君を捜して ヒリヒリと泣いていた  分かってほしいは傲慢で 行かないでは束縛で ぎこちない僕の両手から 掬っても掬っても 何もかも海に流れていった  奏 一瞬の輝きは 誰にも捕らえ切れないんだね 信じていた この無限世界で 僕らは間違いなく結ばれていたと  奏 君の残響を 僕は抱き締めて明日も走る 例えば最後の日も 僕は想い出しているのでしょう 君を きっと
コスモス色のまちツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム僕は今も不思議なんだ 大人は外見で物を見て 一方的に値踏みする事の何が面白いんだ 傷つけられない為の盾が いつしか突き落とす武器になり それすら気づけない大人になるなら もう大人は辞めてしまおう  風はもう冷たいけど ペダルを漕いで コスモス色のまちまで行こうよ  ただいま ただいま あの日の僕らよ 純粋だった君は 笑っているかな ただいま ただいま 返事は無いまま まだ其処でコスモスは揺れていた  ずっと抱えている憤りの正体さえも分からないまま 靴底ばかりが厚くなっていた 僕はあの日の僕に言いたい 未完成な君は隠してもいい ただそれを忘れて大人には ならないでよ 君が弱い事 君に憶えていてほしい  コスモスは咲いていた 君が転んで 顔をグシャグシャにして 泣いた日も  おかえり おかえり 呼ばれた気がしたけど 振り返れば またあの日のように 子ども達が此処で はしゃいでいただけ あの日の 僕が交差して行った  ただいま ただいま コスモス色のまちまで やっぱり君には戻れないけど ただいま ただいま 傷だらけの盾を そっと置いて僕らしく前を向こう
僕の意味、君の意味ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムムゆらゆら いつまで経っても危うし まるで少年少女  走れ走れ 僕の鼓動が夜の直線駆け抜けていくよ 信号はもう意味がない 流れ流る 風に逆らい 僕は僕のやりたいようにするよ 引き止めないで 今日は  嗚呼、月光日和 嗚呼、花の香り 嗚呼、立ち込めて もっと遠くの 透き通る世界へ  ゆらゆら いつまで経っても危うし まるで少年少女 何処にも染まれない 情けない日々も つらつらと 諦めないで 言葉にしていくさ 僕を望む場所はある  沢山の情報の中で 大事なものを見失っては 宙に舞う僕らの日々 ねえ、君は何処にいる?君は誰にも譲らないでいい 不透明な中から救うんだ 自分を  からから 砂漠の砂を踏むように もつれた足で 孤独と夜と自分を重ねている それでも 誰にも委ねずに歩いていくんだ 探そう 僕だけの意味  ゆらゆら いつまで経っても危うし まるで少年少女  からから 砂漠の砂を踏むようにもつれた足で 孤独と夜と自分を重ねている それでも こんな歌が君に届く日があるのなら 僕は僕の意味がある だから君のままで居て
青い絵の具ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム目を閉じて そっとあの思い出の教室の戸を開けてみよう 大好きな友達の声 胸に染み込んで消えていく 広い教室の角で 黙々と君は絵を描いている もう壊れないようにそっと 私は君を眺めている  戻れないあの日々に 君だけが今もいるね  君が消えた後の世界 私の心に穴が空いた 君の好きだった青い絵の具も 此処では色褪せてしまうよ  君に助言をした周りは 心の闇を見て見ぬふりして 仕方ないと思った私も 同じ十字架を背負っている 広い教室の隅で 黙々と君は絵を描いている もう壊れないでね もう二度と  誰を憎んで 誰のせいにしたら 楽になれたろう  君が消えた後の世界 どうして皆忘れていくのかな 昔話にはしないでよ 幾ら時間が経っても  目を閉じて そっとあの思い出の教室の戸を開けてみよう 君が生きていた証は 私がちゃんと持っていくよ 広い教室の隅で 黙々と君は絵を描いている どうかあの日よりもっと 幸せな青を  君が消えた後の世界 何度消えても 忘れないから 君が好きだった青い絵の具を混ぜて 今日も私は生きよう 君の消えた後の世界で
あなたツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムムあなたの他にはいらない  あなたのことを懐かしいと そう思ったのは何故なんだろう あれからもう幾年も 経っても ふとまだ思い出すよ  夕焼けに焦げたような 電線だらけの影絵の街 何故か泣きそうで 今更早く会いたくなる  私は 此処まで歩いてくるのに どれだけ遠回りしてしまったんだろう あなたと繋いでいる この左手と右手 帰る場所をやっと見つけた あなたの他にはいらない  小さい頃 後ろを歩いた お兄ちゃんみたいに温かいな これから先 新しい街でも そんな気持ちを持っていたいな  恋や愛やそれだけじゃない 忘れていた懐かしい記憶を あなたの中に見るから 妙に涙脆くなるの  本当は私 あなたに逢うまで 心の何処かずっと迷子な気がしていた 運命はなくても あなたの存在は どんな運命より美しい奇跡 私は 此処まで歩いてくるのに どれだけ遠回りしてしまったんだろう あなたと繋いでいる この左手と右手 もう二度と離さないで あなたの他にはいらない あなたがいい あなたがいいよ
ウサギのワルツツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムムようこそ ウサギのワルツ踊りにきたんだね 赤い目が通行証 お疲れ様 緑の杜では 呼吸は深く 落ちていくように さあ踊ろう  Freundliche Welt いつも傍にあるおとぎ話 Freundliche Welt 君を守る 杜になる  ようこそ 狼の唄 歌いにきたんだね 押し殺した声 そっと空気に溶かそう 柔らかい草も木も 自由に歌うわ もつれた言葉捨てて さあ行こうか  Freundliche Welt 自分の心を解き放てば Freundliche Welt おとぎの国への道がある Freundliche Welt
春雷ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムムねずみ色 取り巻く雲よ 嗚呼 真実を隠し続けて 恋は盲目というけれど 悲しいことは見えない方がいい  織り成される鮮やかな夢の世界 逃げ込むの 貴方の暗い罪に 心が呑み込まれるから  嘘で守って 嘘で守って やりきれない悲しみの刃から 傷ついていても 離れられずに 溺れていたの もしも あの時貴方の過去を聞かなければ 今も寄り添っていたのに もう元には戻れない  春雷が春を焼いていく 私に咲いた春を焼いていく 唇を噛んで 貴方の言葉で 心が焼けるのをただ眺めていた  深く潜って 深く潜って 火傷の残った心を閉ざして 傍にいれば幸せと思えた 春の幻 大切だった 憎らしかった 貴方を忘れたいと願う程 何故 想いも募るの  春雷が春を焼いていく 恋に捧げた全て焼いていく 貴方の傍では もう もう 私生きられないよ  嘘で守って 嘘で守って 広がっていく憎しみの脅威から 愛する程に 許せなくてもう 春は来ぬなら どうか私が愛したままの 貴方を心に閉まって 私達 お別れしましょう
今日僕らは越えていこうツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム標識も信号も見えない暗闇を歩いた 花の匂いも 色もなくて 信じたい事 それを見つけられずにいたあの頃 臆病で誰かを傷つけていった  君の言葉が僕を変えたよ 恐れという黒い呪いが溶けた気がした  今日僕らは越えていこう こんな疑いの先へ 雨に打たれた昨日よりも 今日がいいよ 僕が見つけたのはきっと 答えじゃないけど大事なもの 悲しい時は 君の名前 呼ぶよ 呼ぶよ  奪い合いや勝ち負けじゃ 本当の安らぎはなくて 分け合える事を知らずにいた 僕は これからも立ち止まって そして戻ってしまうのかな そんな時は お願い 手を差し伸べてよ  環境も性格も 来た道も行く道も違うけど  今日僕らは越えていこう 全ては今の為にある 僕は君に出会えた 今日がいいよ 産まれた意味も終わる時も 明日の運命も確かじゃない 二人が此処にいることが僕の宝物なんだ  今日僕らは越えていこう こんな疑いの先へ 雨に打たれた昨日よりも 今日がいいよ 僕が見つけたのはきっと 恐れを勇気に変える灯り 悲しい時は 君の名前 呼ぶよ 呼ぶよ
ミルクツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム白い月に爪を立てて 落ちて来いと 見上げているの 真っ白なミルクのような光で 心の渇きを止めて下さい  聞こえぬ響かぬ お釈迦様が溜め息を落とす地上には 色取り取りの珍なる物 溢れて褪せていく ハイテクノロジーは コンプレックスの裏返しでしょうか 私達は 今も 何かが欠けている  白い月に爪を立てて 落ちて来いと 見上げていた昔を 私達はいつまで経っても 心の何処かで 憶えているのでしょう  弱虫 たくまし 儚き私達は 進みながら 何処かに還りたがっているようで そんな何処かに 繋がれた時には 温かい涙が心を潤します 隙間を埋め尽くしている 目の眩むようなネオン光 どんなに離れていても 波は止まるわ  白い月に爪を立てて 落ちて来いと 見上げているの 真っ白なミルクのような光は 宇宙(そら)の母から地上へ降り注ぐ  眠りましょう よい子達 身体はおのずと 明日へと運ばれるわ 眠りましょう 微睡む世界 別れた誰かとも繋がれましょう 今夜は‥‥
ハイゼンベルクツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム優しくて臆病な この世界では 嘘は傷を隠す為に ついたりするんだね  ねえ 単純な日々の中でいつしか糸は縺(もつ)れ 長い片想いさえ断ち切れない  ハイゼンベルク 化学元素で出来た 僕らだっていうのに何故 こんなに割り切れないことばかり 君にもう触れられないなら 泡になりたいよ 心だけがどうして 泣いて君を呼ぶのだろう  君の思う 美しさや正義になりたくて 私はどれほど 私に不誠実だったんだ  ああ 無理をしても君の傍に ああ 君はとっくに見抜いてた  ハイゼンベルク 思い通りに描けた夢への地図は もう 何処かに落としてきたの 君にもう触れない 平行線 今の私は 一体誰の為に生きている私でしょうか  ハイゼンベルク 化学元素で出来た 僕らだっていうのに何故 こんなに割り切れないことばかり 君にもう触れられないなら 泡になりたいよ でも私は君をずっと愛していくのだろう
イカロスツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムムさあ、手を取って 嗚呼、曇り空引き裂いて 嗚呼、自由を教えて  鎖のような絆で繋がれたこの街を 出る勇気もないまま 私は両手広げた 排気ガス染み込んだ重たい羽  届かない叶わない 乾いていく心を 吐き出した ノートの切れ端 握りしめ 飛び出した教室 自由が欲しいよ 私が私を探していた  嗚呼、鉛色の空に 嗚呼、私は願った 嗚呼、嵐が来るなら連れて行って  皆同じでなくちゃ 監視されて生きられなかった 同じ制服の下 私は何度殺したんだろう 自分の声を  タブーの理由さえ 知らないままに 抑え付けられていた あの日の自分が 空想という羽 ばたつかせながら 解放してほしいと 願っている  出口を見つけた イカロスは どんな自由を夢見たんだろう  さあ、手を取って 嗚呼、曇り空引き裂いて 嗚呼、現れる光 嗚呼、もういっそ焼かれてしまってもいい
君のいない蜘蛛の巣ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム移ろい行くのが人の運命ならば 私にこれ以上 何が出来ると言うんだろう 蜘蛛のいない巣で 死んでいくシジミチョウはまるで 恋破れてもまだ動けぬ私のよう  「大丈夫」と 精一杯の嘘をつくから だからもう消えてよ お願い  変わらないで僕らずっと一緒にいよう、なんて 守れない約束押し付けて 行ってしまった あの夏の美しい毒蜘蛛は そう君でした 持ち主の消えた蜘蛛の巣にひっかかったままの 私に許されたのは この恋が死ぬのを待つだけ  貫く誓いは嘘になってしまったのに どうして あんなに幸せだったのだろう 笑った愛しい思い出は 私だけのもの もう君に会える唯一の場所だから  私より好きな人なんて作らないでね 言葉にならずに 涙に変わる  二人はしゃいだ夏の海は何処へ行ったのだろう 集めた桜貝が砂に変わってしまった あの時の二人を硝子の瓶に閉じ込めて 美しいまま一緒に砂になってしまえたら 私は笑い 時間(とき)を止め この命さえ差し出せたでしょう  変わらないで僕らずっと一緒にいよう、なんて 守れない約束押し付けて 行ってしまった あの夏の美しい毒蜘蛛は そう君でした 持ち主の消えた蜘蛛の巣にひっかかったままの 私に許されたのは この恋が死ぬのを待つだけ
物語ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム遠い人 今も空見上げていますか? 知り得ない私はただ 両手のばして呟く  知らない話 知らないままに 貴方のその後の物語(ストーリー) 私が好きだった歌は 今 誰の為歌っているのかな  LaLaLaLa…  遠い人 あれから私もようやく 前を向き 慌ただしい日々に追われている  会えない人は 会えないままに 私のその後の物語(ストーリー) でもふいに泣きたくなるよ 何が貴方じゃなきゃ駄目なのかな  大きなその手も 甘ったれその目も お揃いのカップも 離れ離れ 当たり前のように 流れる時間には 誰も逆らえない 逆らえない  遅い午後の日差し トンボが飛んでいた 貴方が笑っていた あの日の物語(ストーリー) 今でも私の 思い出の部屋で フィルムが静かに 廻っている 会いたいなぁ  LaLaLaLa…
丘の上の家ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム丘の上に立つ 君と僕の家には 犬と猫を一匹ずつ飼おうよ 出会ってすぐに落ちた 恋の穴で この人しかいらないって  思っていたのは 間違いじゃない それでも何故 心は離れてしまうの? 君の笑顔が消えた あんなに可愛い笑顔が 今日 泣き顔に変わった  丘の上に立ち 二人で写真を撮ったね 「未来の私達にプレゼントよ」って 玄関を開けたら すぐ目に入る所に 「飾ろう」って 何度も何度も  約束したのは 嘘じゃないね それでも進まぬ日々に 愛を見失って あんなに固かった二人の誓い 細かく見えないヒビが入っていた  あの丘の上に 違う家が建ったよ 誰かのものに なってしまったんだね それでも二人描いたあの家は 心の中で朽ちながら 優しく僕らに手を振るよ  さよなら 写真を二つに千切る ねえ 片方を 君は持っていてよ 後は好きなもの 全部持っていってよ 僕はやっぱり 君しかいらないから
待つ人ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム待つ人はもう止めましょう 恐ればかりに支配され過ぎて 自分と向き合えずに どれほどの日々を無駄にしたんだろう  ああ、もう私は ああ、迷いたくないの ああ、自分を誤魔化して笑った 悲しい昨日に さよならしたいの  だから待つ人はもう止めましょう 他人に価値を委ねないで 明日変わる世間の風に これ以上「あなた」を譲らないで 生きて  神経質な街の視線に 抗えずに縛り付けられたまま 落ちていく心を 冷たい靴音が 何事もなく過ぎていく  此処にいる 此処にいる  ああ、もう私は ああ、信じてあげたい ああ、後悔も希望も胸に渦巻いているけど  ああ、もう来ない誰かを ああ、待つ事はしないわ ああ、自分を救えるのは自分だけなのだから
涙は此処に置いて~ツナグ~ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムムさよなら 僕の通った坂道 日なたの日々をありがとう  無邪気に飛ばした野の花の種は あの日の僕らに似ていた 皆違う空に夢焦がして 飛ぶの  振り返るな 違う場所をその手で選んで 力強く根を張り 一人だって思い出せる 懐かしい街を 新しい窓から  振り返るな だから振り返るな 涙は此処に置いて  これから 一人踏み出す道は 優しい日差しだけじゃないんだ  固いアスファルト 黒く濡らす雨が 君の肩を冷やしても 心の灯火を消さないで 進もう  君がいつか指を差した あの星の名前 僕は今も知らない 思えば 長い孤独を生きるスタートラインに 立っていたのかな  振り返るな まだ振り返るな 涙は此処に置いて  振り返るな 違う場所をその手で選んで 力強く根を張り 本当は やりきれず言葉は尽きない だから一言だけ  振り返るな 僕ら振り返るな 涙は此処に置いて
こんな獣道の真ん中に立っていたツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム幾通りもの取捨選択で 成り立っているこの今に 本音の底では 幾つかの後悔があります 本当にこれで良かったのかな 迷い込んだ路地裏の先 片目潰した猫が 油断なくこちら睨み言う  「何が正解かなんて無い世界で 何を信じて生きるかは 君がその手の尺度で決めるんだよ 死ぬまで」  何度も何度も 私が擦り減るから 次を選ぶことに もう疲れてしまったよ 道など探さず 何処かへ消える君を 羨ましく思う 自分が恥ずかしい  振り返れば千錯万綜 だから引き返す必要もない 明日も見るな 今だけ生きろと 自分に言い聞かせてきた  私がいるのは今だけよ 過去にも未来にもいないのに 引き戻される この傷ついた心の在処は何処?  あの日あの時 自分で選んだ道 心をないがしろにした事さえ 忘れていた 走って走って 逃げるように進んだ今日を 泣き崩すように 茜の空が滲む  路地裏の猫はきっと私に こう告げたかったのだろう 「傷つく自分を救えるのは君だけだ 前を向け」  何度も何度も 私が擦り減っても 残っている嗅覚で 明日を掻き分けていこう 道など探さず 何処かへ消えた君を 見送る私もまた こんな獣道の 真ん中に立っていた
恋ぞ積もりて淵となりぬるツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム他の場所には行かないで ずっと此処に居てよ ねえ、ねえ 通ったはずの心臓が いつの間に離れていくの ねえ、ねえ あんな仲睦まじかった番いの鳥が 明日の命を生き抜く為に 新しい別の番いになって愛を囁く 無情を受け入れられずに  私が貴方を恋し求め過ぎたのね 飛び立つ空憎んで 前に進めない 貴方は私の祈りさえ重たいのでしょう? 恋ぞ積もりて淵となりぬる  心鋭く貫かれ 痛みさえ愛しくて ねえ、ねえ 不釣り合いな重さの愛が 貴方を責めてしまったの ねえ、ねえ 緑萌ゆ夏に染まって 赤く焼ける秋に溺れ 灰色の冬を一人で凌いだら 春がまた雪を割っていく 一時も止まる事なく 進めばまたいつぞ貴方逢えるでしょうか?  貴方が去っていく明日の空を見上げて 「嵐よ 羽をもいで」と 醜い本音が頬を伝う 私の祈りはいつの間に歪んでいたの? 激しかれとは祈らぬものを  きっと貴方に また貴方に 今度は 間違えないから  私が貴方を恋し求め過ぎたのね 貴方を忘れなければ 前に進めない いつか貴方を憎む私になってしまうなら 今日を限りの命ともがな
手枷足枷ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムムその手枷足枷は もう外れているのよ  あなたを苦しめる 常識ならいらない あなたを否定する 言葉ならいらない あなたの愛してる ものだけ見つめましょう 風を捉えて飛べ 行きたい場所に行けるわ  その手枷足枷は もう外れていたのよ 幻を追い払い 真っ青な空を見て  あなたの目を隠す 砦ならばいらない あなたの口塞ぐ 掟ならばいらない 高慢ちきちき囲い込み 監視し合って安心しているわ 「あなたの為よ」なんて嘘よ ねえ、自由を諦めないで  その手枷足枷は もう外れていたのよ 愛すべき場所に着いたら 美しい命燃やして その手枷足枷は ふとした時に現れる そんな時は立ち止まり またこんな歌を聞いてね ああ、思う通りに生きてね
希望ツヅリ・ヅクリツヅリ・ヅクリムムムム拳を握りしめ 歯を食いしばって 走っても 虚しさに追いつかれて 努力しても勝てないもの 思い知らされて 君は川を渡った 手も振らずに  生きる事は辛い事だと 記憶の中の君がポツリ、呟く 生きていく事でね 辛い事を笑顔に変えてやるんだと 僕は応える  希望はいつでも絶望の隣り 仰げば眩く光る 春が頬を撫ぜた  優しさは 寒い雨の後に目覚める花のように 瑞々しく 悲しみは 底のない海に落ちていくように 抗い難くても 君を消した残酷な世界には 君の見逃していた 素晴らしい景色が こんなに沢山あったと いつか向こうで話すから 楽しみにしていてね
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