手嶌葵「ゲド戦記歌集」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
数え唄手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子ひとつの秘密を埋めんとして ふたつの踏み分け道をたどり みっつの水辺を彷徨い歩く  よっつの宵待ち草咲く夜 いつつの泉に沈められた むっつの昔ばなしを聞かん  ななつの涙乾かぬままに やっつの刃(やいば)を抱(いだ)きながら ここのつの孤独の満ちる心
手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子塩谷哲昔々の その昔 歴史が始まる 前のこと 二つのものは 一つだった 二つは同じ 一つだった  持つこと欲した もの達は 海と大地を 選んだが 自由を欲した もの達は 何も持たずに 飛び去った  分かれてしまった 人と竜 忘れてしまった 太古の記憶  遠く遠くの 西の果て 世界が終わる 最果てで 翼を持った もの達は 風のはざまに 生きている  風を吸い込み 火を喰らい 鋼の体は 風に乗る 赤い瞳は 真を見つめ 太古の言葉で 真を語る  どんなものにも 囚われず どんなものにも おもねることなく  それは気高く 慈悲深く そして残酷な 残酷な命 人がなくした 太古の姿
黄昏手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子小倉博和通りを行きかう 人影もなく 路地裏に響く 呼び声もない 焚かれることない 凍えた炉辺 閉ざされたままの 小さな扉  歴史を刻んだ 石の壁も 今は色あせ 形をなくし 草に覆われた 石畳には 砂埃だけが 遊んでいる  みんなはどこへ 行ったのだろう 私が愛した あの人たちは 色のあせていく たそがれの中 私は一人 涙する  ひろがる田畑に 種は撒かれず 名前を知らない 草が茂る 営みの跡を 草木が隠し 実りの記憶も 遠くになった  繕い続けても ほつれていく 輝きの消えた 私の世界 行く手を照らす 灯りもなしに それでも歩みは 止められぬ  これからどこへ 行くのだろう 私の愛する あの人たちは 色のあせていく たそがれの中 私は一人 立ち尽くす
別の人手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子中脇雅裕別の人になりたい わたしじゃない別の人 どこか遠くの町にいって 生まれ変わってしまいたい  生まれ変わったわたしは 今とはちがうわたしよ 明るくすてきなひとになって 友達もたくさんできるはず  いっぱい勉強もして ちょっぴり仕事もするの いろんな場所にいって 思い出もたくさんつくるの  いつか好きな人もできて あたらしいうちに住んで あたらしい家族もできるでしょう あたらしいわたしは別の人  別の人になりたい わたしじゃない別の人 でもわたしはわたし 別の人にはなれないの
旅人手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子フェビアン・レザ・パネ幾つもの昼と夜を越えて 幾つもの海と島を渡り 真の光を探し続け 彼の旅は未だ終わらず  船べりを叩く波と話し 帆を打つ風のたゆまぬ唄を聴く 内なる声が導くままに 潮に焼かれた手で舵を取る  言葉が意味をなくした都に 隠された愛の言葉を探し 声なき声がすすり泣く 深き暗闇の路上を歩む  時の失われた街で 亡き者たちのその哀しみを知り 祈りの刻まれた神殿に 太古の生きものの声を聞く  最果ての象牙の浜辺 とこしえの夕映えの島 鳥さえかよわぬ荒野の中に 小さく瞬く命をみる  星降る夜の孤独な眠りに かなた故郷の山を思う  白き峰々と黒き森 丘を駆け回りし幼き日 夜毎夜毎の炉辺ものがたり 懐かしき隠者の面影  輝かしかりしかの年月を 取り返すことあたわずとも それを悲しむまいとして 彼の旅は未だ終わらず
ナナカマド手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子中脇雅裕白く凍った朝の丘で 真っ赤な宝石見つけました 霜をまとったナナカマドの実 吐息で溶かしてあげました  手のひらの中の赤い粒を ぼんやり見つめているうちに あなたを思い出しました こんなに冷たい季節でも あなたは旅路にあるのでしょうか  あなたが旅立って行ったのは まだ雪が残る頃でした それから何度も季節は過ぎ わたしの背丈も伸びました  ゆっくりゆっくり育っていく ナナカマドは生命(いのち)の木よ この木がもっと大きくなって 真っ白な花を咲かす頃 も一度あなたに会えるでしょうか
空の終点手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子小倉博和空に終点はあるのかしら どんな道も終点があるでしょ 大地にも終点があるわ 海にも終点があるはずよ  終わりがないものってあるのかしら 夜が来て一日は終わるでしょ どの季節にも終わりがあるわ わたしの命もいつか  空には終点がないって あのひとはいう 空はずっとずっと続いて どこまで行っても終わりがないと  空に終点はあるのかしら それを確かめにいきたい あの人と あの人と 飛んでいきたい 空の終点があるところまで
春の夜に手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子中村幸代あたたかき春の夜 天空に浮かびし 月のこうこうたる にゅうはくの光  土のかおりみちて つぼみゆるむ気配 ただ陶然として 涙こぼれるだけ  桜の花のした もいちど妻の手をとり 歩むことのぞんだ人は 春をまたずに逝きし  なにより美しく 残酷なる季節 雪に古木倒れ その跡に芽が吹く  今宵生まれいずる 幼き命に われ持ちたる全ての 愛の歌を捧ぐ  われ持ちたる全て 愛の歌を捧ぐ
テルーの唄(歌集バージョン)PLATINA LYLIC手嶌葵PLATINA LYLIC手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子寺嶋民哉夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて  心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを  雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて  心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを  人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫の囁く草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく  心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを
時の歌(歌集バージョン)GOLD LYLIC手嶌葵GOLD LYLIC手嶌葵新居昭乃・宮崎吾朗新居昭乃・保刈久明中脇雅裕空の 孤独な鷹よ 風に 抗いながら そこにあるのは 光と闇 一人だけの 空  空を 見上げて泣いた 一人 生きてる君よ 真実の名を 教えておくれ いつの日か 消えてしまう君よ  光が闇に 溶けるように 心の中を とおりすぎる君の歌を 歌うよ  空を 見上げて泣いた 一人 生きてる君よ 真実の名を 教えておくれ いつの日か 死んでしまう君よ  光が闇に 浮かぶように 沈黙の中に とおりすぎる時の歌を 歌うよ  生まれ 消えていく はかない 命たちよ 終わりがあり 始まりがあるよ 忘れないで  空の 孤独な鷹よ 風に 抗いながら 空を 見上げて泣いた 君よ
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