ASIAN KUNG-FU GENERATION「フィードバックファイル 2」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ローリングストーンASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohKiyoshi Ijichi・Masafumi Gotoh退屈を煮詰めた僕の十代も 暗いトンネルのようだった二千年代も 朝靄とネクタイ 満員電車を乗り継いで やっと辿りついた 今日  繋がって 円になって回転する ロックンロール  午前3時半からのビートUKも 突然延期になったストーンローゼズも  繋がって 円になって回転する ロックンロール  愛はないぜ 未来もない 気分はどう? ローリングストーン  心などないぜ 悲しくもない それはどう? ローリングストーン  肩にシャム猫を乗せた外交官も 匿名を装う醜い弾丸も それを見過ごす羊たちも そう あんな大人になってはいけないよ  繋がって 円になって回転する ロックンロール  愛はないぜ 未来もない 気分はどう? ローリングストーン  心などないぜ 悲しくもない それはどう? ローリングストーン  距離感間違ったり 見た目が老け込んだり なんだか身体だるい それでも悪あがきしよう  愛はないぜ 未来もない 気分はどう? ローリングストーン  心などないぜ 悲しくもない それはどう? ローリングストーン  帰る家もないぜ 知られもしない 気分はどう? ローリングストーン
スローダウンASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohMasafumi Gotohあの夜 彼女は何をなくして この丘に立ったろう 彼は涙を流して 途方に暮れたんだろう  あの朝 君の背中を見送って どれくらい経ったろう やがて月日は流れて 薄れてしまうんだろうか  Baby, Slow down 都会の電車よ Baby, Slow down 雪原のモーターモービルよ Baby, Slow down 傷だらけの日々よ Baby, Slow down  道に咲いた一輪の花 そっと摘み取って 何気ない日に捧ぐ  君がいた あの日のまま そっと手を取って もう一度スローダンス スローなダンス  急な雨風が また 街の匂いを流してしまう 彼は今日も君を探して 未だ  Baby, Slow down 都会の電車よ Baby, Slow down 雪原のモーターモービルよ Baby, Slow down 傷だらけの日々よ Baby, Slow down  道に咲いた一輪の花 そっと摘み取って 何気ない日に捧ぐ  君がいた あの日のまま そっと手を取って もう一度スローダンス スローなダンス
十二進法の夕景ASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文後藤正文期限切れかけの電池で鈍る毎日 絶縁 リセットしたアラーム・タイマー 愛想もなく過ぎる日々だけ  十進法で巡る想いを 何処かで追い抜いた針が 胸を刺して 引き裂いた場所から溢れ出して 降り積もる青い砂  誰のせい?  十進法で巡る想いを 何処かで追い抜いた針を 巻き戻して ふたつ心に付け足して 進めて  デジタル時計 数字の列に溶けて 振り出しまで僕を舞い戻すように  朝焼け 凍りついた海に月が沈んで 光る太陽に僕は迷子になる 夕景 夜が音を立てて追い出す影 君をやり込めるように  さあ 行け すべて灰になっても 自分で消した時が最後に 君の最後になる  誰のせい?
夏蝉ASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohMasafumi Gotoh・Takahiro Yamada雲の影まで焼け付くような 白い太陽だった それも午後には見失ったな 愛車 ワイパー 雷難  叩くような雨粒が 窓辺を濡らす傘の上 迷い込んだ蝉の音が 染み入るような夕べ 夕べ  秋が微かに忍び寄るような そんな匂いがした それが僕には寂しかったな 時間がないな ないな  溶かすような朱の空が 心を急かす夕暮れ 迷い込んだヒグラシが 終わりを告げる夢  夏蝉 夏蝉 夏蝉は鳴いた 夏蝉 夏蝉 夏蝉は鳴いた 夏蝉 夏蝉 夏蝉は鳴いた 夏蝉 夏蝉 何もないな  夏蝉 夏蝉 夏蝉は鳴いた 夏蝉 夏蝉 夏蝉は鳴いた 夏蝉 夏蝉 夏蝉は鳴いた 夏蝉 夏蝉 誰もいないな
夜のコールASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohTakahiro Yamada・Masafumi Gotohかざす手を隠す 目を閉ざすことの根ざす場所 ほら 君のガラス窓を叩く音 それでも知らん顔 そういつも 夜更けに雨が降って 朝方に雪になって そんな日は心だってジリジリジリと凍る  フロイトの被験者と科学者の理論武装 悲しみのカラス鳩 鳴らす喉 ミドリ色 見せかけシュルレアリスムもいつかは灰になって 代わりに位牌を持って そんな気配があって このままで僕らは良いの?  言葉にすれば遠く いつからか臆病になった 想うだけではきっと 僕は何処へも行けないの 言葉だけでは遠く それでも また詩を詠んで 凍えきった君を乗せて ベッドルームから一歩 別世界に連れ出したいから  全ての想いを言葉にするのは無理でしょう それでも僕らは言葉から逃げられないだろう 全てが行き詰まって そんな時代になった 音楽は既に在って 僕たちは何を歌うの?  言葉にすれば遠く いつからか臆病になった 想うだけではきっと 僕は何処へも行けないの 言葉だけでは遠く それでも また詩を詠んで 凍えきった君を乗せて ベッドルームから一歩 別世界に連れ出したいから  その先は君のもの
白に染めろASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohMasafumi Gotoh・Takahiro Yamada山田貴洋嫌になって放り出して 無駄になったことだって 手で拾って積み上げた それだけが 此処に在ったのです  悲しくて泣き出した その目はまるで少女 手で拭っても 涙がほろりとこぼれ落ちたのです 戸惑って 焦った顔になって彼は固まって それだって この世界の要素のひとつ  彼女が泣いた理由にだって 日々の濁った怠惰にだって 僕の奥と奥で繋がったような匂い  誰かが持った悪意にだって 名も知らない街の夜にだって ひどく塞ぎ込んだ君とだって 繋がって続いているのだろうか  それを調べてみよう  片道のバス 雨降りの匂い 子供達は小さな寝息を立てて それを君が眺める顔も世界の要素のひとつ  彼女が泣いた理由にだって 日々の濁った怠惰にだって 僕の奥と奥で繋がったような匂い  誰かが持った悪意にだって 名も知らない街の夜にだって ひどく塞ぎ込んだ君とだって 繋がって続いているのだろう  そうだ 白く 白く塗ろう
ムスタング (mix for 芽衣子)GOLD LYLICASIAN KUNG-FU GENERATIONGOLD LYLICASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文後藤正文・山田貴洋偽りはない 虚飾などない もともとはそんな風景画 絵筆を使い書き足す未来 僕らが世界を汚す  彩りのない あまりに淡い 意識にはそんな情景が 忘れられない いつかの誓い それすら途絶えて消える  頬を撫でるような霧雨も強かに日々を流す  君は誰だい ガリレオ・ガリレイ? 誰も描けない風景画 何が正しい 何が悲しい 僕らが世界を汚す  偽りはない 虚飾などない そんな冗談は言うまいが 誰にも言えない いつかの誓い それだけが僕の誇り  鮮やかな君の面影も僕は見失うかな 窓を叩くような泣き虫の梅雨空が日々を流す  嗚呼…なくす何かを ほら 喪失は今にも口を開けて僕を飲み込んで 浜辺で波がさらった貝殻 海の底には想いが降り積もっているんだ  偽りはない 虚飾などない もともとはそんな風景画 忘れられない 君との誓い それだけが僕の誇り  心映すような五月雨もいつかは泣き止むかな 頬を撫でるような霧雨が強かに日々を流す
雨上がりの希望ASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohTakahiro Yamada・Masafumi Gotoh降り出した雨が いつかの悲しみを日々に流さないように 土に包まって芽吹きを待った 雨上がりの希望  雨降りに誰かのささやかな涙を辿り 晴れの日の道路で干涸びた小さな雨蛙 灰色を向こうまで追い出した青色が見える はじまりの合図が僕を今照らす  街路を飾るタイルを避けて 顔を出す小さな生命が眩しく光って  ひび割れた底で いつかの踞る君が乾かないように 土に包まって芽吹きを待った 雨のない間も  うす染めの藍 響くような空の 旅立ちのチャイムが鳴り出して 僕を呼んでいた 泣いたって怒って塞いだって 進まないだけ  街路を飾るタイルを避けて 顔を出す小さな生命が眩しく光って  降り出した雨が いつかの悲しみを日々に流さないように 今は此処で芽を出すことを誓う  降り続く長い雨の最後に 静かに種が顔を出すように 土に包まって芽吹きを待った 雨上がりの希望
ひかりASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohMasafumi Gotoh言葉など一言も出てこなかった 想いにもならないものが体を走って ポケットにはなけなしの空しさがあって 僕らは何処へも行けずにいる  どんなコードもふさわしくないと思った メロディでは辿り着けないと思った TVでは遠く街並が映って 僕らは何処へも行けずにいる  君の小さな指も 彼にはひかりのようだったろう 共に在った日を忘られずに 彼は生きて行くのだろう  スーパーマーケットの売り場をぼんやりと見渡して 何もかも都会の僕らには足りなかった 行列には並ぶ気にすらならなくて 僕らは何処へも行けずにいる  悲しみを打ち消すメカニズムはなくて 優しさを持ち寄るしか僕らはなくて TVでは遠く街並が映って 僕らは何処へも行けずにいる  彼と繋ぎ合った手も 彼女にはひかりのようだったろう 共に在った日を忘られずに 彼女は生きて行くのだろう  小さな指も 彼にはひかりのようだったろう 共に在った日を忘られずに 君は生きて行くのだろう  せめて僕は憶えていよう 東京の街で途方に暮れた日々を せめて僕は憶えていよう 圧倒的なこの無力を 花びら 春の風 木陰の居眠り 海辺の街並 君を思って祈る  小さな指も 僕にはひかりのようだったよ 共に在った日を抱きしめて 離さないで  繋ぎ合った手も 僕にはひかりのようだったよ 共に在った日を積み上げて 僕らは生きて行くんだよ
オールドスクールASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文山田貴洋錆びた顔色で日々を嘆けば 広がる距離だけ眺めて 遥か  固く閉ざしたドアの奥でずっと絡まって 薄暗い部屋の端でじっと踞って 曇りはじめた窓の鍵にそっと手を伸ばして 飛び出せばそこに 現実の世界が君を待っているから  旅路の終わりを静かに待つか 埃にまみれた希望の在処を探す  線路を越えた向こうには 古い工場に続く幹線道路 遠く灰色の海の その先の風景と接続する想像を  固く閉ざしたドアの奥でずっと絡まって 薄暗い部屋の端でじっと踞って 曇りはじめた窓の鍵にそっと手を伸ばして 飛び出せばそこに 現実の世界が君を待っているから
リロードリロードASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文喜多建介・後藤正文イエス 神のみぞ知るようなタイプのジョーク 贅沢な理想を掲げて 裏腹 スレイブのような目で  ハンドカフスと君の手 鎖はここで断ち切れ 回転式に情熱をリロード リロード!リロード!リロード!  イエス 彼なりの 嘲るような態度はよそう 深い悲しみの その底部と裏側 憂い顔の君へ  ハンドカフスと君の手 鎖はここで断ち切れ 回転式に情熱をリロード リロード!リロード!リロード!  ハンドクラップ 夜明けまで 腐るな ここで断ち切れ 回転式に情熱をリロード リロード!リロード!リロード!
夜を越えてGOLD LYLICASIAN KUNG-FU GENERATIONGOLD LYLICASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohMasafumi Gotoh音楽はあまりに無力なんて常套句に酔っても 世界をただ一ミリでも動かすことは出来るだろうか 悲しみだけが強かにレンズに映るけど 焼き増すだけならフィルムに埋もれるだけだろう  本当にそれで良いのか 本当にここでジ・エンドか  例えば身近な誰かが途方に暮れても 気付いてないような素振りで見て見ぬふりを出来るだろうか 遠くの街の出来事がニュースになっても 僕らはいつも他人事にして忘れてきたんだ  本当にこれで良いのか 本当にここでジ・エンドか 今 この場所がスタートだ  胸の想いが少し光って 星のない夜を温めた 途切れそうな細いロープを手繰って 闇と瓦礫を掻き分けて 辿り着いたんだ  重油の膜のように漂う悲しみも 光の届かぬ 冷たく深い海の底にも 確かな 命の息吹を  僕らはあまりに無力なんて君が嘆いても それでも何時かは何かを成し遂げてみたいんだ 現実という名の荒野で迷子になっても この日々を照らすイメージを  本当にこれで良いのか 本当にここでジ・エンドか 今 この場所がスタートだ  胸の想いが少し光って 星のない夜を温めた 途切れそうな細いロープを手繰って 闇と瓦礫を掻き分けて 辿り着いたんだ
冷蔵庫のろくでもないジョークASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohKiyoshi Ijichi・Masafumi Gotohキリのない戯言積み重ねるなら 夜風に吹かれて溶けてしまいたい 死ぬまで君とふざけ合って 能書きをたれるほど猶予はない  嗚呼 馬鹿に塗る薬はない 冷蔵庫の ろくでもないジョーク 作り笑いで取り繕うほど 腐っていない  視界を遮った朝靄の道を抜け この旅はどこかに辿り着けそうか 機械音 笑った膝 オーバーヒート この旅はどうやら正解も不正解もない  キマらないポーズで夢を語るなら 夜風に吹かれて溶けてしまいたい しがない日々を叩き割って ノルマは焼いてドブに捨てる  嗚呼 場違いだったかね 冷笑を誘う ロマンチスト ツッコミ入れて悦に浸るほど 腐っていない  視界を遮った朝靄の道を抜け この旅はどこかに辿り着けそうか 機械音 笑った膝 オーバーヒート この旅はどうやら正解も不正解もない
ケモノノケモノASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文後藤正文・山田貴洋除け者みたいな僕に 割れ物になって尖る夜 戯れ言みたいな響きだけで ケモノになって君を奪えたらな いいのになぁ  腫れ物みたいな日々に ここは世界のマントル ドロドロになった言葉だけで ケモノになって君を奪えたらな いいのになぁ  こんな退屈な日々を打開したら 愛想のない君が笑うかな 大切な想いを歌うよ 聴きもしないで もう逃げないでよ  ケモノみたいな僕に 割れ物になって尖る夜 戯れ言みたいな響きだけで 除け者になった僕は仲間からも逸れていた  そんな退屈な日々に埋まったまま 僕だけが既に毛むくじゃら 大切な想いを抱えて 言葉に出来ないから いつまでも吠えているんだ  除け者みたいな僕に 割れ物になって尖る夜 戯れ言みたいな響きだけで ケモノになって君を奪えたらな いいのになぁ
今を生きてASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文後藤正文・喜多建介・山田貴洋・伊地知潔オレンジになった 朝焼けの積もったような砂浜で 酔ってまた君の名を呼んで 空っぽになって転げ回る 遠く淡い模様  閉店後の店先で 害虫灯の青い火を頼って集った 夜風を泳いで 触れた手を少しだけ思い出して  優しく笑って 今日でさようならしようぜ Baby 永遠を このフィーリングを此処に刻み込もう  駆け出そう世界へ Say yeah!!! 肉体の躍動だ Baby 永遠を このフィーリングをずっと忘れないでいよう  交差点で 隣の駅で 遠く向こうのビルの五階で 顔のない人々の行列 画面をタッチ そのパネルの先で 数十年で消える弱い愛の魔法  酔ってまた君の名を呼んで 空っぽになって転げ回る 目が覚めて 夢のような この日々よ 消えるまで  優しく笑って 今日でさようならしようぜ Baby 永遠を このフィーリングを此処に刻み込もう  駆け出そう世界へ Say yeah!!! 肉体の躍動だ Baby 永遠を このフィーリングをずっと忘れないでいて
迷子犬と雨のビート (2010 江東区立若洲公園)GOLD LYLICASIAN KUNG-FU GENERATIONGOLD LYLICASIAN KUNG-FU GENERATIONMasafumi GotohMasafumi GotohKoh-ichi Fujimoto日溜まりを避けて影が歩くように 止めどのない日差しが路地を怒鳴りつけている 風のない午後を恨むような そんな土曜日の模様  人々は厚い雲で顔を隠して 行き場のない想いをずっと持って研いでいる 何もない街に埋もれても それでも 今でも  連なるウィンドウに並び立つ人形の悪い夢 それとも倉庫に隠れて塞いでいたって 埃だけ被って見つからない 誰の手にだって触れられない  僕たちの現在を 繰り返すことだらけでも そう いつか君と出会おう そんな日を思って 日々を行こう  曖昧な雨のビートの合図 寂しさが夜を満たす匂い 吸い込んだ雨が肺で泳いで 深く 深く潜るシーラカンス  曖昧な雨のビートの合図 捨てられた子犬の呼ぶ声 雑踏を分けて僕に届く ほら「誰か気付いて」と  僕たちの現在を 繰り返すことだらけでも そう いつか君と出会おう そんな日を思って 日々を行こう  夜の街角の 土砂降りになって震える迷子犬も きっと はにかんで笑う そんな日を思って 日々を行こう  僕たちの現在を 繰り返すことだらけでも そう いつか君と出会おう そんな日を思って 日々を行こう  生きて行こう
アネモネの咲く春に (2012 東京国際フォーラム)ASIAN KUNG-FU GENERATIONASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文後藤正文拝啓 冬の朝 白いため息たちよ 綴るべき言葉など何処かにあるのでしょうか 相応しいメロディも探し歩き回って 未だ辿り着けていないです  想像を超える出来事が一度に起こって 名前のない悲しみだけが相変わらず今日も 当てどころなく空中に消えました まるで君たちのようです 敬具  赤い花は枯れてしまった 君はずっと幸せだった? Too late  拝啓 更新世 ヒトに似た猿たちよ 二足歩行であの世まで行けるのでしょうか 現生人類は火という魔法と恋に落ちて 楼閣は崩れて落ちる  ため息ならオーバーに吐き出せ ほら凍土に 顔を出した数万年前の いつか君たちに続きます 敬具  赤い花は枯れてしまった 君はずっと幸せだった? Too late  拝啓 愛する家族や友人たちよ 有識者曰く、「混沌とした時代」になりましたが この宇宙の源泉は混沌だそうで 今更なことではないようです  どうしようもなく ただ 塞ぎ込む夜に 皮肉だけを綴る僕の悪癖を許して いつかまた君と会う日を願う コーヒーは今日も苦いです 敬具 赤い花は枯れてしまった 君はずっと幸せだった? Too late  赤い花は枯れてしまった 君は今日幸せだった? Too late
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