SNS世代の歌姫

 YouTube総再生回数1,800万回突破、レコチョク新人部門2014年度上半期1位に輝いたシンガーソングライター“MACO”が、7月にリリースしたメジャーデビュー・ミニアルバム「23」のデラックス・エディション「23 plus」をリリース!

 話題の洋楽日本語カバーを多数収録した「23」に、配信・レンタル・通販限定でしか手に入らなかった伝説のインディー盤「22」と新曲を追加収録した超大作!歌ネットでも、下半期注目アーティストに選ばれた歌姫がこの作品でさらに飛躍する!

 歌ネットでは、そんな話題の作品を、いち早くお届けします!

夢のなか 作詞:MACO
作曲:MACO, Marchin
いますぐ目をつぶってしまいたい
光を遮ったこの世界で
夢のなかでいいから
あなたに会いたいよ
流れる涙もいつか
幸せに変えてくね
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INTERVIEW
「バラードにはこだわりがあります」

歌ネットでは、今年下半期の注目アーティストとして、特集で取り上げさせていただきました。メジャーデビューして、大きく躍進した2014年を振り返ってみていかがですか?

MACO:すごく目まぐるしい一年でしたね。一年前に上京するまでは、普通の22歳の女の子だったので、色んなことがどんどん進んでいった怒涛の日々でした。

少しMACOさんのこれまでの軌跡をうかがいたいと思います。まず、音楽との出会いは?

MACO:小さい頃は、両親がフォークや洋楽をよく聴いていたので、小さいながらに真似して歌っていて、中学・高校生になった時には、学際に出て歌うぐらい、歌うことが大好きになっていました。洋楽をちゃんと聴くようになったのは、中学生の時で、ブリトニー・スピアーズ、ビヨンセ、アヴリル・ラヴィーンが来日したのがきっかけです。

じゃあ、その頃から将来はプロの歌手になろうと思っていたのですか?

MACO:実は私、もともと歌手になろうとは思っていなかったんです。ただ歌が大好きで、私の歌を少しでも多くの人に聴いてもらいたいから、ステージに立つ。その繰り返しでした。あと、他人の歌を歌うのはちょっと、って思うようになって、自分で作詞をするようになりました。

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その後、洋楽を日本語でカバーした動画をYouTubeにアップして話題を呼びましたね。

MACO:事務所の人たちと「何か面白いことできないかな?」って話をする中で、“洋楽をバラードで、しかも日本語でカバーしている人はいない”っていうことで、挑戦してみました。歌うことには自信があったんですけど、動画をアップするのは初めてだったので、最初はすごく緊張したし、恥ずかしかったです(笑)。

自分なりの解釈で洋楽に日本語をつけることは、難しかったんじゃないですか?

MACO:原曲の歌詞が何を言っているかは日本語訳を見れば分かるので、自分の経験に照らし合わせて書いていくと、意外とすぐ書けるんですよ。歌詞の設定は基本変えないんですけど、洋楽の歌詞は過激なものが多いので、それを日本人が聴きやすいように置き換えて書いています。

日本語バラードでカバーするとまったく別な曲に聴こえますよね。

MACO:そうですね。MACOの声はバラードが合うことは自分でも分かっていたし、まわりからもよく言われていたので。カバーを聴いた人からは、“新しくて衝撃!”って言われることが多いので、バラードにはこだわりがありますね。

そんな中、今回「23 plus」をリリースすることになったきっかけは?

MACO:MACOは今年メジャーデビューしたんですけど、インディーズの時代にリリースした「22」はコアなファンの人しか知らないし、購入できる術がないので、今年MACOがやったことをこのデラックス・エディションに詰め込もうと思ったんです。それに以前から応援してくれている人にも聴いてもらえるように、新曲も入れて、新しくMACOを知ってもらいたいと思ったんです。

「潔く言いたいことを言えている」

アルバム「22」と「23」はそれぞれご自身の年齢ですが、アルバムを聴き比べてみてどんな違いを感じますか?

MACO:「22」は、上京したての時、毎日スタジオに入ってレコーディングしたんです。怒涛のスケジュールの中で出来た作品なので、自分でも自信を持っています。ただ、今聴くと声が細いので、ちょっと恥ずかしいですね(笑)。「23」は、みんなが待ち望んでいた「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない~We Are Never Ever Getting Back Together (Japanese Ver.)」や、MACO自身聴いてほしかったオリジナル曲を届けられたので、一皮むけた感がありますね。

「23 plus」には、オリジナルの新曲が2曲収録されています。まず「存在」は、どんな思いで書かれたのですか?

MACO:今ではMACOを応援して支えてくれる人がたくさんいるんですけど、“MACOの存在ってみんなにとって必要なのかな?”ってネガティブになることがたまにあって、そんな時に書いた曲です。お父さんとお母さんがいて、今MACOは生きているから、その存在を大切にして、自分を愛してあげれば何か変わるかなって思って書きました。曲はMACOには珍しい曲調なんですけど、YouTubeにアップしたらファンの人たちの反応がすごく良かったので、書いて良かったなと思いますね。

ネガティブになることがあるということですが、たとえば、メジャーデビューする前に描いていた理想と現実のギャップみたいなものを感じたりしますか?

MACO:ギャップは全くないですね。自分がやりたかったことができているし、地方の色んな場所でライブもできているので、それはすごく幸せだと思います。けど、自分のマインド的に落ちることがたまにあって。

“自分を信じてみるってその意味がやっとわかった”っていうフレーズが特に印象的ですね。

MACO:そうなんです。MACOもこのフレーズが一番好きなんです。MACOは自分を信じるっていう意味がずっと分からなくて、“自分を信じるって何なんだろう?”ってずっと考えていたんです。だけど、歌を仕事にしてから、自分を信じないと何も始まらないって分かったんです。だから、押しつぶされそうな時でも、自分には秘めているものがちゃんとある!って信じることが、自分に信じるっていうことなんだって気づきました。

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「存在」もそうですが、MACOさんの歌詞は、共感できる歌詞が多いですよね。

MACO:そうですね。“やっぱりMACOは独りなんだ”って思う瞬間もあるんですけど、「存在」を聴いた人から、“自分のことを代弁しているみたいだ”って言われるたびに、“やっぱりみんな同じことを思うんだな”って。だから私の曲を聴いて、自分をちょっと愛してもらえたらいいなって思いますね。

海外の女性は、自分が女性であることに誇りを持っている人が多いように思います。洋楽を日本語にカバーするようになったこともいい影響なんでしょうね。

MACO:そうですね。お陰で潔く言いたいことを言えている気がします(笑)。“MACOらしさがないと意味がない”って思っていて、それを信じて続けてきたので、“MACOの歌詞がいい”って言われるたびに、やっぱり自信になりますね。

もう1曲の「夢のなか」も、とてもいい曲ですね。“夢のなかでいいから あなたに会いたいよ”っていうフレーズは男女関わらず誰でも共感できますよね。

MACO:「夢のなか」は、“あなたのいない世界ならずっと眠っていたい、目覚めたくない”っていうすごく切ない曲です。でも、この曲も最後は「流れる涙もいつか 幸せに変えてくね」ってポジティブな歌になっています。

アルバムで特にどんな点に注目してほしいですか?

MACO:「この世界中で」っていう曲がすごく人気なので、「22」を知らない人はぜひ聴いて欲しいです。あと、「23」はMACOのメジャーアルバムで、多くの人に聴いてもらえていると思うので、ぜひ新曲を聴いて「23」からさらに成長したMACOを感じてほしいと思います。

「喋って伝えるのが苦手」

普段、曲はどのように作られているのですか?

MACO:鉛筆と紙を持つと、かしこまっちゃって歌詞が出てこないので、全部スマホのメモにフリックで歌詞を書いています。曲を作る時はトラックに、自分で書いた歌詞を鼻歌で歌って、作っていきます。

歌詞を書く時に大切にしていることは何ですか?

MACO:耳にした時に情景が浮かぶような歌詞を書くこと、あとMACOらしい言葉で書くことを意識しています。たとえば、「夢のなか」では“愛おしくて 切なかった”っていう歌詞の前に花火を描写しているんですけど、それによってどうして切なかったのかが聴いている人も想像しやすくなるんです。

歌詞を書く上で影響を受けたアーティストは?

MACO:AIさんの歌詞は、ストレートで聴きやすいから好きです。「Story」もそうですけど、みんなが聴いて頷けるような歌詞がいいなって思いますね。

歌詞を書くことは、MACOさんにとってどのようなものですか?

MACO:私は喋って伝えるのが苦手なんですよ。歌詞は文字に起こすから、自分の想いをそこにぶつけられる。それをみんなに伝えていく手段だと思っています。

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ツイッターでファンからのツイートによく返信されていますね。MACOさんが支持されている理由のひとつでもあると思います。

MACO:私はみんなに近いアーティストでいたいと思っているので、質問がきたら出来るだけ返すようにしています。ファンの子たちからは、“メイクを教えて下さい”とか“何を使っているんですか?”とか訊かれるので、“こんなに細かく見ているんだな”って思います(笑)。だから、もっとキレイになりたいですね。

MACOさんにとって、同じように憧れのアーティストはいるんですか?

MACO:さっきも話したAIさんは、英語もしゃべれるし、声も太いし、私にないものを持っているので憧れです。色んな音楽番組があるじゃないですか?10分くらいの番組でも、AIさんが出るなら録画して、観ていました。同じレコード会社なんですけど、まだ会えてないんですよ。でも、絶対に会えると思っているので、どんな形でお会いできるのかすごく楽しみです。

これからどんなアーティストなっていきたいですか?

MACO:今、テイラー・スウィフトが、新しいアルバムのPRで来日していますけど、MACOもああいう風になりたいですね。大きい会場でライブして、MACOの歌を多くの人に聴いて欲しいですね。そして、もっと良い曲を作りたいと思っています。

それでは、最後に「歌ネット」を見ている人にメッセージをください。

MACO:MACOは歌詞が命なので、歌詞をたくさん見てください。