愛知県出身の人気アーティスト「ソナーポケット」が既読無視(コメントを読んでも返信しない)について歌った「片想い。〜リナリア〜」が「歌ネット」で最速記録を更新。5月1日に歌詞を先行配信した同曲が、わずか1日でゴールドリリック(歌詞表示数194,244回)を記録を達成した。これまでは、西野カナが最速記録を持っていたが、発売前の曲(先行配信)では初めての快挙である!
歌ネットでも人気の彼らだが、いち早く「既読」(※注1)をテーマにした曲を発売することで、注目を浴びソーシャルメディアで一気に広がり、その歌詞を確認するために歌詞サイトへ訪れ、歌詞を見たユーザーがツイートし、RTでさらに広がり、この大記録になったとスタッフは分析している。
「既読になった画面をみながら…」などという歌詞がつづられているこの曲、人気無料通話アプリLINEに備わっている機能で、相手にメッセージを送ったにもかかわらず反応がもらえないという切なくて悲しい様子を歌っている。また、敏感に流行文化を歌詞に取り入れる「西野カナ」より先取りしている点で、ツイッターなどで大きな話題となった。「共感」→「理解」、「あるある」→「わかるよその気持ち!」など、ヒット曲は感動ソング(昭和世代)から共感ソング(平成世代)へと確実に移行している!
 

LINEあるある「既読なのに返信がこない…」という内容の歌詞が『ソナーポケット』の新曲にwww
ついに「既読」が歌詞に!昔は「ポケベル」が鳴らなくて恋が待ちぼうけしてる時代もありました。

2013/05/15 発売
CD+DVD TKCA-73900 1,350円(税込)
テレビ朝日系全国放送「Break Out」5月度 エンディング・トラック
(全国24局ネット)

5月15日リリースの両A面シングル「片想い。〜リナリア〜/スタートライン!」に収録される同曲は、彼らの人気曲「365日のラブストーリー。」を想起させる爽やかなメロディと、片想いの切なさを綴った歌詞が印象的なナンバー。
レコチョクでは5月1日より着うた(R)先行配信もスタートしている。

ソナーポケットオフィシャルサイト
 

1985年、湯川れい子作詞の小林明子の『恋に落ちて』の中で「ダイヤルまわした手を止めた…」というフレーズがあり大ヒットしました。また、90年代に入ると、国武万里の『ポケベルが鳴らなくて』という歌や、90年代後半には「私と彼氏の携帯電話がリンリンリン…」PUFFYの『渚にまつわるエトセトラ』など、歌詞に「携帯電話やメール」が頻繁に登場。そこで、その時代を象徴した「通信手段」と歌詞に表現されたヒットソングを調べて見ました。(注=歌ネットの歌詞全文検索からキーワードで検索、カバー曲も含む)

歌詞の中に「電話」のキーワードが出てくるのは4396曲で、ダイヤルというワードだけでも180曲あり、昭和の時代から「電話」は恋愛には欠かすことの出来ないツールでありヒット曲も数多く存在する。
1990年代中盤にはポケベル宅電時代に入り2000年代は「携帯電話・メール」に移っていく。特に、「メール」が出てくる歌詞は1616曲と多く、ポケベルからiモードへ移行する2001年以降、数々の歌詞の中にメールが登場することになるが「ケータイ」が登場する歌詞は、今やJ-POP全般の傾向である。また、西野カナや加藤ミリヤの歌詞には頻繁に出てくる「ケータイ文化」だが、不思議なことにファッション、ライフスタイルなど、女子高生文化全般に大きな影響力を持っていたカリスマ女王「浜崎あゆみ」の2000年代発売した楽曲の歌詞の中には、一切出てこなかったいう点は非常に興味深い。

 

 

チェッカーズ「涙のリクエスト」作詞:売野 雅勇 1984年作品
ダイヤル回す あの娘に伝えて まだ好きだよと 

小林 明子 「恋におちて-Fall in Love-」 作詞:湯川 れい子 1985年作品
ダイヤルまわした手を止めた…

井上 昌己「恋が素敵な理由」 作詞:古賀 勝哉 1993年作品
ファクシミリから届くラブレター

平松 愛理 「もう笑うしかない 」作詞:平松 愛理 1992年作品
公衆電話と泣きそうな女 絵になるシーン 皆振り向いている

薬師丸ひろ子 「あなたを・もっと・知りたくて」作詞:松本 隆1985年作品
ベルが鳴る あなたの部屋で 8つまで数えて切った

 

岡本真夜 「Alone」作詞:岡本 真夜 1996年作品
「カードがもうないから」嘘ついて電話を切った

安室 奈美恵 「SWEET 19 BLUES」 作詞:小室 哲哉 1996年作品
部屋で電話を待つよりも 歩いてるときに誰か ベルを鳴らして

広末涼子「恋のカウンセル」作詞:竹内まりや 1997年作品
ベルの音でわかるの 仲良しのあの子からだと
 飛び込むメッセージはいつも決まってSOS 

SPEED 「Go! Go! Heaven」 作詞:伊秩 弘将 1997年作品
ベルを鳴らし合うみたいに 届けたい心振るわせ

PUFFY 「渚にまつわるエトセトラ」 作詞:井上 陽水 1997年作品
私と彼氏の携帯電話がリンリンリン

 

松浦亜弥「ドッキドキ! LOVEメール」作詞:つんく 2001年作品
メールじゃこの気持ち 届くのかしら 
 何度も同じメール 見ちゃっている この感じ

ポルノグラフィティ「ヒトリノ夜」作詞:ハルイチ 2000年作品
まあ!なんてクリアな音でお話しできる ケータイなんでしょう

修二と彰「青春アミーゴ」作詞:zopp 2005年作品
鳴り響いた 携帯電話 嫌な予感が 胸をよぎる

RADWIMPS「携帯電話」作詞:野田洋次郎 2010年作品
今日も携帯電話ポッケに入れて歩くけど

西野カナ「Best Friend」作詞:西野カナ 2010年作品
へこんでる時は 真っ先にメールしてくれる優しさに もう何度も救われて


メッセージを読んだ後に「既読」が表示されることは、当時の私たちに大きな衝撃を与えた。それまでメールを読んでも、読んだか読んでいないかは、相手に伝わらなかったからだ。だから、返信を何時間も放置しても、「メールを見る暇がなかった」と言い訳ができたし、それを疑うこともない牧歌的な時代を過ごしていたと思う。ところが「既読」表示が始まって、私たちのスマホライフは一変した。「既読になっているのに、返信がないってどういうこと?」と騒ぐ男女が登場し始めたのだ。メールの返信に厳格な人にとって、これは大問題であろう。何しろメッセージを読んだはずなのに、内容を放置している。これは返信が面倒くさい内容なのか、それともほかに誰かと一緒にいるのか……など疑念は深まるばかり。既読機能は想像以上に、妄想力を膨らませるツールだ
出典モテ機 Vol.49:スタンプ問題、既読問題を乗り越える! 女子に嫌われないLINEの使い方 - ねとらぼ