HARCO「Ethology」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
お引越しHARCOHARCO青木慶則青木慶則明るい気分と共に目を覚ます 天候はおそらく午後から崩れる 窓際でずっと空元気を振りまいては 今日のこともすぐに忘れてしまうよと野良猫に話す  切り絵のような町を抜けて ああ、僕は寂しさを素手でぐっと遠ざける  紙袋をいくつも持って届けるものを届けて 新しい町へ向かう僕を乗せた車の窓ガラスに雨が降る  近頃の僕はいつもにわか雨 投げやりを涙を手の甲に溜めて 例えば夕飯を嗅ぎ分ける子供のように 君に願いをすべて言い当てていればここにはいない  困り顔の月のシルエット ああ、二股の路地が僕にそっと問いかける  取り外し出来ない夢 少し他人に任せて 身にまとえるような気持ちを買い揃えては鏡見て口籠る
カーブミラーHARCOHARCO青木慶則青木慶則用水路に沿って続く8月の 日影から飛び出せず息を詰まらせていた 他愛もないはずの道の白線に ふっと湧いたためらいの言葉を浮かべてみれば  カーブミラーに歪んで映る僕の全身は頼りなく いろんな言葉を並べ立て君を失っていく 何かを知っている町の子供が無垢な頭を引っ込める 虹色の光の輪に包まれセダンが横切る アーチを描く残像に僕は手を掠めた。  どこかに隠した答えを探すために ブックセンターの椚を見回しお腹が痛くなる 持っているだけの秘密は明日を拒む 眠れない夜に当てずっぽうな道を選ぶように  瞳のなかに映っている空のパノラマは僕を待ちわび 君にうまく言えない曲がり角で眺めるだけさ 何かを知っている町の子供は雲足を追いかけていく とどまる空が僕を見つめた。  東空に見透かされた迷いを今手に取れば 逆さまの気持ち まるで鏡の向こう  カーブミラーに歪んで映る僕の全身は頼りなく いろんな言葉を並べて君を失っていく 何を知っている町の子供はあの頃の僕に似ている 虹色の光の輪に包まれセダンが横切る アーチを描く残像に僕は手を掠めた
天気雨HARCOHARCO青木慶則青木慶則少しだけ眠い月をこすって歩くのは曇った午後3時 いつもだったならば向かった駅のまわりのビルを見上げるのに 俯いたまま  いくつもの雲を感じるたびむなしさに押しつぶされそうだ ねぇリラックスしてさらっと今をなんとなくやり過ごせたならば どんなにいいだろう  天気雨 降り出して太陽が 僕を照らすなんてどうかしてるんだ 雲間から得意気な空が見えた たしかに青いけど虹はひとつも見えない  何回もため息がこぼれ、そのたびににわか雨が落ちた 僕はいったい何について苛立ちを抱えて歩いているの? 雨は止んだ  恋しくて涙目になる午後はひとりではないとちょっと言って欲しいんだ 誰のせいにしたって夜は来るから子犬のように僕は首を振って… 虹を追え! 恋しさに焦がれたら人波が僕を包むほど誰かに会いたい 何のせいにしたっていつまでたっても子犬のように息を切らしてはいられない 天気雨過ぎ去った雲間から 夜は見つめるけど星はひとつも見えない
月面HARCOHARCO青木慶則青木慶則月面に今すぐ降り立って僕は手に銀のナイフを クレーターを切り裂いて君の部屋を覗いた 泣き寝入りしている朝方 酷いやつはいるのさ 爪先を揺らし憂鬱を蹴散らした  真面目に生きてはつまらない夜が ふいに窓を叩き、夢を連れ出すから思わず後を追う 君は一人じゃ眠れない  壁面にぼんやり突っ立って 君は後ろ手にナイフを 好奇心で月を切り分けて飲み干した いつでも調子っぱずれの嘘が多い友達 隙を作るたびに君は壊されていく  歯止めの効かない朝はやってくる 寝息より静かに 断れない訳を夢のなかに閉じて、君はそのうち笑い出す  月面を素早く飛び去って君は無重力のなか 爪先を揺らして憂鬱を蹴散らした
嘘つきHARCOHARCO青木慶則青木慶則人込みを避けては静けさに戸惑う ふいに君へと切り出したのも実は嘘なんだ さよならの代わりは幾らでもあったのに 手をかざしても瞬きをしても本当にはならない  僕はずっと変われない 嘘のまま いつも君のぬくもりと優しさを当てにして 振り返るけど誰もそこにいないんだ  煌々と照らされた名前のないハイウェイ 行けば行くほど見知らぬ町へ吸い込まれていく 何処にもない出口に頷いてしまうそうな夜さ ハンドル握る手をはなしたら自分にさえなれない  僕はずっと変わらない嘘つきだから もしも明日旅先の風景に出会っても こう言うしかない 僕はここにはいないんだ…  僕はずっと変わらない嘘つきだけど 君を偶然見かけて声を掛けた、本当さ 優しい君は今人込みに埋もれた
メニューHARCOHARCO青木慶則青木慶則心がフィットする絹のような人に出会えたのに 言葉がリードする怪訝な夜が僅かな日を吹き消す  暗闇のなかで握り続けた 手のなかに無数の星屑 ひとつも関心が持てないから そっと手を離す  言うことがもうなくなった 壁にかかってるメニューを読み尽くしても 僕らに何一つ選べない いくつもの偶然からたどりついたこの夜を 今は足早に過ぎて少しだけ忘れたい  夜風にリンクする物足りない気持ちを腕を通し 謎めいたいムーンライト 架空の町に溶け込む君を照らす  混乱のなかで見つめ合うには僕らまだ幼いけれど 隠し切れないのは僕の方さ 君に会えたのに  言うことがもうなくなった 色とりどりのメニュー 願いを封じ込めていた月も偽物かもしれない ひとときの曖昧から僕らが手を離すとき 運命はドアを開けてメニューから消えていく  きっかけもなくなった あの月から僕はメニューを読み尽くしても 心は君の名前を探す いくつもの偶然からたどりついたこの夜の ざわめいた星明かりを少しでも見つけたい
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