誰かの嫁コになるからと
両手をまるめ叫んだら
お岩木おろしに頬たゝかれて
あつい涙がこぼれ出す
津軽は夕焼け東京も小焼け
わたしの思いは届いたか
あんたがほしいよ花いちもんめ
ストーブ列車が着くたびに
ときめく胸を抱きしめて
あんたを迎えるうす紅化粧
だけど汽笛がしみただけ
都会のくらしに馴れたと言うが
綺麗なおひとができたやら
心配ふくらむ花いちもんめ
ねぶたが終って寒い空
ちらちら雪も降るだろに
何処までゆくのかあの渡り鳥
恋も深々冬仕度
今夜も炉端でじょんから聞いて
しあわせ呼ぶ春待ってます
さびしさまとめて花いちもんめ
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