この恋をリセットしよう

 自らの経験を反映させた歌詞が20代、30代の女性を中心に絶大な支持を集めている女性シンガーソングライター"CHIHIRO"が、9月17日にミニアルバム「RESET~また、恋したくなるように~」をリリース!

 アルバムのテーマは、「RESET(=自分リセット)」。恋に傷つき、恋に迷う、そんな人がまた恋したくなる6編の物語を収録。"今の自分"をリセットしたい、新しい扉を開きたい、そんな人にオススメ!

 歌ネットでは、そんな話題の作品を、いち早くお届けします!

RESET 作詞・作曲:CHIHIRO
好きすぎて
想いすぎて
私ばっかり疲れちゃったよ
愛してくれる
それだけで報われるのに
君がいないとか
今までの私には選べなかったの
でもねもう心がもたない
私リセットしたい
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INTERVIEW
「悪いところから良い方向に変える力がある」

今回のアルバムのテーマを教えてください。

CHIHIRO:今回は、タイトルの「RESET」をキーワードに6曲書きました。毎日の生活のなかで、"今、自分ダメだな"とか"もう一度やり直せたらいいのに"みたいな停滞期ってあるじゃないですか!?"なかなか恋愛に対しても前に進めない"っていうファンの声も多かったので、"このアルバムが新しい自分になる一歩を踏み出すきっかけになったら"と思って作りました。

"リセット"という言葉は、良い意味にも悪い意味にも捉えられると思いますが。

CHIHIRO:私のなかでは、悪いところから良い方向に変える力がある言葉だと思っています。今まで私が書いてきた曲もそうですけど、曲を聴いてただ"切ない"とか"悲しい"って思うだけじゃなくて、"新しい自分に変わろう!"とか"明日から違う価値観を持とう!"って思えて意味がある曲になったらいいですね。

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今回のアルバムは、"読んで泣けるCD"というコンセプトもあるんですよね?

CHIHIRO:はい。私が曲を作る上で一番大事にしているのが、歌詞と言葉なんです。それがより伝わるのはどういう形だろうって考えた時に、今は配信もあるんですけど、CDで歌詞を読みながら聴いてもらうことだと思ったんです。なので、今回はブックレットにプロローグとエピローグ、それに楽曲の解説も付け加えて、本みたいな形にしました。

恋愛の歌を数々書いてきたCHIHIROさんですが、ご自身の恋愛のルールがあれば教えてください。

CHIHIRO:私はサバサバした性格なので、白黒つけたいタイプなんですよ。あまり悩まないし、人に相談せずに自分のなかで解決しちゃう。だから、相談された時は、いつもハッキリと言います。ダメならダメって(笑)。

「頑張れば、こんな素敵な恋愛が待っている」

アルバムタイトル曲「RESET」では、「友達の"やめなよ"も耳をふさいで進んでって」っていう歌詞があります。大抵の場合、友人の助言って正しいですよね(笑)。

CHIHIRO:客観的に物事を見れますからね。でも、女の子って相談して助言されても、結局聞いてないことが多いんですよ。別にそれで変わろうとか思ってなくて、ただ話したかっただけみたいな(笑)。恋が終わって清算してみて初めて"あぁ、あの言葉は正しかったんだ"って気付くんですけど、このフレーズに共感してくれる人は多いですね(笑)。

「シングルジンクス」では、「タイムライン」というワードが出てきますが、SNSの普及で恋愛の環境も大きく変化したと思います。

CHIHIRO:そうですね。私が相談される内容には、"Facebookで彼が「いいね」をしてくれなかった"とか、"彼がこんなことを書いているのに、私にはしてくれなかった"という相談もあるんですよ(笑)。気にし過ぎの子が本当に多くて、そこに捉われるんじゃなくて、もっと気にするところがあると思うんですよね。

だからこそ、意志の強さが必要ですよね。恋愛を通して、自立を覚えるというか。

CHIHIRO:そうですね。特に女の子は"自立"という言葉が一番合うかもしれないですね。曲を聴いて、自立した女の子になってもらえたら嬉しいですね(笑)。

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逆に、過去の恋を誇りにして前に進んでいるのが3曲目の「百年ノ恋」ですよね。「私がね 私をね愛せたの」っていうフレーズは、良い恋をした証だと思います。

CHIHIRO:無理に忘れるとかじゃなくて、割り切ってずっと大好きでも良いと思うし、それも一つの答えだと思うんですよね。彼のことが好きだった自分を愛せて、終わってしまったけどその恋を愛せたら、ちゃんと次に進める。良い意味での恋の終わらせ方を曲にしました。

アルバムは、「RESET」で始まり「HOME」で終わりますが、曲順にもこだわりを感じます。

CHIHIRO:そうですね。「HOME」は、地元福岡のレギュラー番組から生まれた曲で、"また恋したくなる"というアルバムのテーマがある中でも、他の曲とまた違った意味があるんです。

というと?

CHIHIRO:結婚がゴールじゃなくて、結婚した後もずっと同じ人に恋出来たらっていう、このアルバム自体が前向きになるように最後に入れたんです。失恋や忘れられない思いを歌った他の曲とは違い、"頑張れば、こんな素敵な恋愛が待っているよ"っていうメッセージを込めて。

リセットしたい人にオススメのリセット法があれば教えてください。

CHIHIRO:私の場合は、失恋した後にバッーと歌詞を書くことがストレス発散になってリセットすることができます(笑)。100%自分に向き合わないと次に進めないと思うので、友達と話すことでもいいし、泣きわめいてもいいから、とにかく向き合うことですね。曖昧にしたり、自分を殺して泣かなかったりすると消化できないので、自分なりの浄化法を見つけてスッキリしてもらいたいですね。

「丸くなるんじゃなくて、逆に尖っていたい」

普段、曲はどのように作られているのですか?

CHIHIRO:曲はピアノで作るんですけど、お家でシンセサイザーと音楽のソフトを使っています。ピアノとドラムを打ち込んで、歌詞を付け加える流れです。

キャリアのスタートは作曲家でしたが、歌詞を書くようになったきっかけは?

CHIHIRO:作曲オーディションで知り合い、デビューのきっかけをくれた方がボイトレや作詞を教えてくれました。それで歌詞を書くことが好きになって、自然な流れでシンガーソングライターになったんです。最初はクラブでデビューだったので、クラブシーンに向けた曲が多かったんですけど、女の子が共感してくれたのがラブソングだったので、いつの間にか8、9割がラブソングになりました(笑)。

歌詞を書く時に大切にしていることは何ですか?

CHIHIRO:日本語を大事にしているので敢えて英語は使わないです。あと、感情をつらつら書くんじゃなくて、"こんなことがあって、こう思って、私はこうしたい"っていう起承転結というか、最後に意味を持てるような書き方をするようにしています。

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歌詞の面で影響を受けたアーティストは?

CHIHIRO:好きなのは、竹内まりやさんです。歌詞カードはよく読んでいました。包み隠さずリアルに書いているところや女性の感情の繊細な部分を上手に書かれているところがすごい勉強になります。「けんかをやめて」と「純愛ラプソディ」が好きです。

歌詞を書くことは、CHIHIROさんにとってどのようなものですか?

CHIHIRO:デビューしてから自分の中で恋愛観が変わっているし、その時その時の感情を入れてきたので、自分そのものですね。これからもその時の感情を切り取って書けたらいいなって思うし、結婚したから丸くなるんじゃなくて、逆に尖っていたいです(笑)。

アーティストとして、今後どんなビジョンを描いていますか?

CHIHIRO:より深いところが書けるアーティストになりたいですね。結婚して子供が出来てもずっと聴いてもらえるような楽曲を作って、同じ境遇の人たちもライブに来やすいようなライブ作りもしていきたいなと思います。

それでは、最後に「歌ネット」を見ている人にメッセージをください。

CHIHIRO:今回のミニアルバム「RESET~また、恋したくなるように~」は、また恋したくなる楽曲が6曲入っています。どれも言葉を大事にして前向きなメッセージを入れたので、今まさに悩んでいる人や傷ついて立ち止まっている人など、恋に生きているみんなに聴いてほしいアルバムなので、ぜひ歌詞を読みながらゆっくり聴いてほしいと思います。