

ヒット曲にみる<好き>の歌詞表現法!
歴代人気曲から、男女別に3曲ずつフレーズをピックアップしました。例が極端ですが、男性アーティストのラブソングは、彼女の言動や物語の背景を細かく描くより、普段はなかなか言葉にできない<好き>という“結論”を伝えることを最も大切にしている歌が多いのです。とくにサビにおいては、その傾向が強いように思われます。一方、女性アーティストのラブソングは、たとえサビであっても、“あの時”を回想してみたり、“あなたの好きなところ”を思い浮かべてみたり、いろいろ寄り道もします。そうして大前提の<好き>を具体的に描き、景色を“共有”させているようなイメージです。どちらが良い悪いではなく、ラブソングの歌詞にも男性と女性の“結論”と“共有”の指向の違いが現れているのがわかりますね…!
<男性アーティスト>
♪「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
♪君が好き 僕が生きるうえでこれ以上の意味はなくたっていい
♪ずっと言えなかった言葉がある
短いから聞いておくれ 「愛してる」
<女性アーティスト>
♪もっと心躍る世界が すぐ隣にあったとしても乱れたあなたの髪に触れられるこの世界がいい
♪ちゃんとあなたに 伝わってるかな?
おでこ5回ぶつけたり 何度もキスをしたり
♪どんな時もあたしの思想を見抜いてよ
あなたの長い睫毛も其の華奢で大きな手も 全部大好きなの
歌ネットの【歴代人気曲】第1位に君臨している伝説の名曲です。彼らのラブソングは、想いの核<好き>に突き進むという点は男性的ですが、恋愛中の主人公が見ている景色の描き方=“寄り道の仕方”が非常に女性的なんです。そのため“女々しすぎる”と言われる歌詞が、多くの女性から支持されているのでしょう。『クリスマスソング』には<長くなるだけだからまとめるよ 君が好きだ>というフレーズもありますが、まとめなければこの主人公はいくらでも“君の好きなところ”を挙げられそうな気がしてきます…。そんなback numberは2016年5月25日にニューシングル「
僕の名前を」をリリース!これまた男性脳と女性脳の“ハイブリッド”名ラブソングとなっておりますので、是非、歌詞をチェックしてみてください!
西野カナ「あなたの好きなところ」
2016年4月27日発売
通常盤 SECL-1878 ¥1,165+税
初回生産限定盤 SECL-1876 〜 SECL-1877
¥1,481+税
back number「僕の名前を」
2016年5月25日発売
通常盤(CD) UMCK-5599 ¥1,000+税
初回限定盤(CD+DVD) UMCK-9837
¥1,500+税