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Mr.Children特集!

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名曲 「HANABI」はこうして生まれた!

Mr.Childrenの楽曲のなかで、歌ネットにおける歴代アクセス数第1位が「HANABI」なのだという。数字を見ると、2位の「Sign」をけっこう引き離している。この歌は、なぜこれほど注目を集めるのだろう。いい歌だから。もちろん大きな理由だろう。歌詞を検索するということの必要性でいうなら、比較的言葉が詰め込まれているタイプの曲であることも関係するのだろう。

今回、この原稿を書くために、改めて聴いてみた。もうイントロで泣きそうなほどに、歌詞だけじゃなく「音楽」として完璧だということを改めて想った。ちなみにギターの名フレーズとともに始まるこのアレンジは、この時期、桜井和寿がアコースティック・ギターを新調し、ジェームス・テイラーの名曲をコピーしたりして腕を磨いていたことの反映でもある。
水は空気と循環させないと死ぬ。
それがヒントに…。
 先日終了した彼らの『REFLECTION』ツアーで、実に興味深い事実を知った。この曲を演奏する前に、桜井がこんな話をしてくれたのだ。なんでも彼は多数のペットを飼っていて、そのなかには金魚もいて、休日などは水槽の水を替えるのが役目だという。水道水の塩素は金魚に毒なので、前の日からそれ用の水を用意する。でも少しづつ、金魚が死んでいくのを目の当たりにするのだ。ペットショップに訊ねると、水というのは空気と循環させないと死んでしまうものであることを知る。この一言が、彼に閃きを与える。「これはいいことを聞いた。歌になる」。それが「HANABI」だったという。

ただ、この話に触れて一から曲を作り始めたのではなくて、実はその直前に、作りかけてはいたがお蔵入りになっていた作品があったのだ。それを当初よりマイナー調にしてみると、曲はみるみる完成していったという。しかもその時期、ジェームス・テイラーの歌をコピーしていたこともあり、まだ歌詞がなかったデモ・テープの段階で、彼は普段とはちょっと違う口の開き方でラララと歌っていて、それが新鮮な言葉を連れてきたことも功を奏したのだった。金魚の水の話と直接的に関係あるのかな、という箇所もある。“滞らないように 揺れて流れて”のあたりである。
“捕まえることの出来ない”
ものとは何か?
 水も空気と循環させないと死んでしまう、ということが、どのように歌のヒントとなったのだろう。優秀なソングライターである桜井は、“人の気持ちだって、同じだろう”と考えたに違いない。そうやって「HANABI」を聴き直してみるのもいいだろう。人の気持ちはすぐに変節する。永遠と想いつつ、突然、失われるものは多い。恋する心も、人の命でさえ、同じことがいえるだろう。

花火そのものを夏の風景として描くのではなく、それを花火の閃光に例える。心のなかの、決して“捕まえることの出来ない”“花火のような光”の在処を歌っている。花火を見上げたあと、目のなかに残る残像…。次の花火が打ち上げられても、同じように重なる光はない。それでもふと、そんなものを追い求めてしまう…。非常に印象的な“もう一回 もう一回”というフレーズ。これは前向きな気分のようでいて、躊躇いを含んでいる。そしてそれが、一直線の“青春歌”とはまた違う、この歌の深い味わいになっているのだ。
HANABI



ミスチルの根強い人気!
歌ネットは2001年にサービスを開始し、様々な角度から歌詞の魅力を伝えてきた。歌詞が最も検索されるのは、CD発売のタイミングであるため、歌ネットの歴代ランキングを見ると、当然、2001年以降の楽曲が上位を占めている。しかし、歌詞検索サービスがスタートした2001年以前に発売された楽曲でも、発売タイミングを逸しているという圧倒的に不利な条件にも関わらず、普遍的な魅力を持つ楽曲は、現在も多く検索されている。2001年以前にリリースされた楽曲のなかで、プラチナリリックを最も多く記録したアーティストは、Mr.Childrenで、「終わりなき旅」「名もなき詩」「Tomorrow never knows」「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」「抱きしめたい」「innocent world」「口笛」のシングル7曲がプラチナリリックを獲得している。また、アーテイスト別年間ランキングをみても、2001年から2013年まで常にトップ5位以内にランクインしており、ミスチルの根強い人気を物語っている。
information

【ライブ情報】
 Mr.Children STADIUM TOUR 2015 未完
7月18日(土)福岡県 福岡 ヤフオク!ドーム
7月19日(日)福岡県 福岡 ヤフオク!ドーム
7月25日(土)大阪府 ヤンマースタジアム長居
7月26日(日)大阪府 ヤンマースタジアム長居
8月1日(土)広島県 エディオンスタジアム広島
8月8日(土)新潟県 デンカビッグスワンスタジアム
8月16日(日)東京都 東京ドーム
8月17日(月)東京都 東京ドーム
8月23日(日)北海道 札幌ドーム
8月29日(土)愛知県 ナゴヤドーム
8月30日(日)愛知県 ナゴヤドーム
9月5日(土)神奈川県 日産スタジアム
9月6日(日)神奈川県 日産スタジアム
9月12日(土)宮城県 ひとめぼれスタジアム宮城
9月19日(土)大阪府 京セラドーム大阪
9月20日(日)大阪府 京セラドーム大阪

 ※お問い合わせ先 詳しくは

【リリース情報】
 ニューアルバム「REFLECTION」
2年7ヶ月“Mr.Childrenの新しい音楽の可能性”を探求し続け、ついに完成したニューアルバム。今作は、全23曲収録の{Naked}と厳選した14曲収録の{Drip}の初回盤・通常盤の3形態で発売。月9『信長協奏曲』の主題歌「足音〜Be Strong」、『BMWアクティブツアラー』CMソング「fantasy」、『NEWS ZERO』テーマ曲「進化論」、映画『バケモノの子』の主題歌「Starting Over」など超大型タイアップ曲が満載であり、まさに最強盤と呼ぶにふさわしい作品に仕上がっている。

 ニューアルバム「REFLECTION」
2015年6月4日発売
{Drip}初回限定版 TFCC-86543
¥3,213(tax out)
{Drip}通常盤 TFCC-86544
¥2,913(tax out)
{Naked}完全限定生産盤 TFCC-86555
¥9,000(tax out)