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メジャー8枚目のシングルでドラマチックなイントロが印象的なこの曲は、手に届かない女性へのありったけの妄想を綴ったナンバー。“でも見たい となりで目覚めておはようと笑う君を”など手に届かない現実は差し置いて、男性ならではの妄想を爆発させている。“自分から声を掛ける勇気を持とう!”と歌うのではなく、“夏の魔物”や“偶然とアブラカタブラな力で”など、他力に求めるところも草食男子に共感される要因だろう。 | |||||
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メジャー7枚目のシングルで、ドラマ「高校入試」主題歌として書き下ろしたナンバーで、彼らの代名詞といえる恋愛の歌ではなく、「葛藤」をテーマに描いている。生きることを「踊る」という能動的な表現だとすると、この曲では、その意志とは別に時代に呑みこまれて「踊られされている」と受動的な側面を歌っている。メッセージ性が強いため言葉の捉え方などの難しさはあるが、青春真っ只中の若者はもちろん、社会のなかで葛藤しながら生きている人たちにはグサっと刺さる1曲である。 | |||||
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1997年11月21日発売 |
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2005年11月23日発売 |
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1997年1月22日発売 |
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back numberというバンド名は、ボーカルの清水依与吏がバンドマンに彼女を取られ、元カノから見た自分は必要なくなった“バックナンバー”だ、というところからきている。そして、元カノを奪い返したいとの思いでバンドを結成し、音楽活動に励むことになった。そのため、インディーズ時代の楽曲は、元カノへの断ち切れない思いを綴った歌が多く、リリースしたアルバムタイトルも「逃した魚」「あとのまつり」と未練がたっぷりと詰まっている。そんな彼らに付いたネーミングは、“センチメンタル・ロック・バンド”。この“センチメンタル”との部分こそが、彼らを一言で表現するのにピッタリな言葉であり、彼らの人気の秘密を探る上でポイントとなる点なのである。 歩道橋の上にも横断歩道の向こうにも 駐車場の緑のフェンスの前にも たとえばあなたといた日々を記憶のすべてを消し去る事ができたとして |
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たとえば、勉強やスポーツは本当に努力すれば、結果はついてくる。しかし、この世で唯一(?)、どんなに努力をしても報われないものがあるとすれば、それは“恋愛”なのかもしれない。どんな人でも必ず経験するのが片想いや失恋であり、だからこそ恋愛の歌がヒットするのは、それだけ対象となる人が多いからである。相手への思いが大きければ大きいほど、報われない現実は残酷なもので、back numberの歌詞は、その溢れる思いと現実のギャップの表現が絶妙なのである。そして、“忘れたいのに忘れられない。むしろ忘れたくない”そんな矛盾とも言える恋愛特有の感情の表現も卓越しており、女性目線で綴ることも多く、一途な思いと情景描写のマッチングがさらに切なさを生み出しているのである。 君の好きな映画も好きな食べ物も誕生日も全部全部知ってるけど あなたが今しているのは 私が一番聞きたくない話なのに |
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彼らの楽曲の中で幸せな恋愛を綴った曲の代表は、「花束」と「日曜日」だが、2曲とも曲自体は短い。それは“ノロケ話は長くするものじゃない”との意図があり、加えて幸せな場面は長く続かないという捉え方もできる。幸せな時間の過ぎる早さは、誰もが納得するはずである。逆に片想いや未練を描いた描写は、繊細に綴られており、愛しい人を思っている1人の時間は時に永遠のように感じるもの。曲の長さにもしっかりと意識しているところも、彼らが酸いも甘いも経験しているからこその産物なのである。 |