おんな無法松

女だてらに 両肌ぬいで
叩く太鼓の 意気のよさ
小倉生まれの 松五郎さんの
向こう張っての 撥さばき
誰が呼んだか 名付けたか
その名も女 おんな無法松

惚れた腫れたの 色恋沙汰は
巻いた晒しの 中にある
怒涛さかまく 玄海灘の
波にこの身が 砕けても
燃えて生きたい ひとすじに
その名も女 おんな無法松

こころ一途に 命を賭けて
辛い修業に 耐えてきた
夢を咲かせる 桧の舞台
出世太鼓の 出番がきた
腕もちぎれと 乱れ打ち
その名も女 おんな無法松
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