少女忌恋歌

指ですくう こぼす涙
はかなく舞う 鳥の羽根に
髪を飾り 心ひらく

冷めた瞳 何を見てる
鏡の裏 通り抜けて
後戻りの 記憶に戸惑う

遠く闇を よぎる影に
身をひそめて 息づくとき
終わりのない 唄を聞いた

といだナイフ 指をすべる
滲む赤い 花びら見つめて
愛する痛みを 知りそめ

迷宮の入り口に
人はみな惑わされ
禁断の夢に酔う

手繰りよせた 記憶の糸
めまいの中 色づく吐息に
忘れたはずの 声を聞く

迷宮の入り口に
人はみな迷い込み
禁断の夢を追う
永遠の旅に出る

冷めた瞳 何を見てる
何も見ない
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