忘れてしまいたいよ

夕暮れの浜辺をひとり歩く
ほんの少し夏の匂いがする
さざ波があしあとをゆっくり消してゆく
君の記憶を連れ去るように

二人別の道を選んでから
ふたつの季節が静かに過ぎた
気まぐれな通り雨が頬を濡らしても
せつないから? さみしいから?
ずっとそのまま打たれていたかった

忘れてしまいたいよ
その声も笑顔も
忘れてしまいたいよ
もっと冷たくしてくれてたら
君を憎めたのに ずるいよ

決して戻る事などできないと
心の中言い聞かせてるのに
今もまだ消せずに残ったままのアドレス
くやしいだけ? かなしいだけ?
あの日から立ち止まったままでいる

忘れてしまえないよ
そのクセも仕草も
忘れてしまえないよ
なんでまぶしい思い出ばかり
こんなに残したの

忘れてしまいたいよ
その声も笑顔も
忘れてしまいたいよ
もっと冷たくしてくれてたら
君を憎めたのに ずるいよ
ずるいよ
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