鞍馬天狗の歌

嵐うずまく 勤王佐幕
理想も夢も 誰のため
無駄に刃を 抜くじゃない
どれほど刀が 切れようとも
切るに切られぬ 人ごころ
ああー 鞍馬天狗の 声がする

菊が栄えて 葵は枯れる
時代の波が 呼んでいる
泣くな杉作 男なら
打て打て夜明けの 獅子太鼓
打てやひびけや 空高く
ああー 鞍馬天狗の つるぎ風

風をつかんで 砂塵をまいて
駆けゆく駒は まっしぐら
あれは疾風か まぼろしか
京洛の空は あかね雲
花の維新の 朝が来る
ああー 鞍馬天狗の 夢がとぶ
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