おとこ酒

生まれ育ちは 違っても
何故か気が合う 奴だから
こころ開いて 酒を酌(く)む
一つの命に 重なる夢を
俺とお前で 語ろじゃないか
意気がとけ合う おとこ酒

ふとした仕草(しぐさ)の 裏側に
過ぎた昔の 傷がある
それを癒(いや)して くれた奴
惚れたあの娘(こ)に 情けもやれず
むせび泣きした 別れの夜を
想い出させる おとこ酒

他人(ひと)に馬鹿だと 云われても
つまずきながらも 生きて行く
うしろ見せない 俺なのさ
ひび割れ夜風に 吹かりょとままよ
こうと決めたら 後へは引かぬ
俺とお前の おとこ酒
×