HERO

逃げるのも億劫で 考えもしないで飛び乗った
夜のヤツはザアザアと 退屈そうにあざ笑う

なけなしの未来背負って 呆然と列車に揺られてる
気付けば時間くらいしか 浪費出来るものもなかったから

猛ダッシュで過ぎてく駅の誰かに
あの頃の自分とか重ねてみたりして 少し俯く

今日みたいな明日が必ずきて
変わらぬ僕と世界が 当たり前を否定してる
いっそミサイルの雨でも降れ なんて
不謹慎な妄想をしては また俯く

変えられない自由も 変えられない明日も
各駅停車のスピードで 移ろいでいる気がしたんだ

一回切りの自分の人生だから
せめて一度くらい 物語りの主人公になりたいじゃない

そう言ったって特別な訳でも
派手な訳でもなく 普通らしさ極めてる
どうせなら宇宙人とか捕まえて
スーパーヒーローなんかになれないかな

まだ暗い空見上げてみた
どしゃ降りの雨上がってた
キラキラ光る星見つけた

今日みたいな明日が必ずきて
変わらぬ僕と世界が 当たり前を否定しても
せめて愛する君を守れたなら
それで十分なくらい救われるかな
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