理想郷

アタリハズレの無い様に 当たりさわりの無い様にと気を使う つつまし人へ
「アタリマエ」など無いのに 「アタリマエ」の内容だと思わせる 頼もし人へ

何千何万回と叩きのめされても 何千何万回と立ち上がる

溢れ出した涙は夜を越えて 朝になって強さになって翼になってゆくんだ
羽ばたき続けようか 尽き果てても
届きそうで 掴めそうで 消え入りそうな 遠い理想に向かっている

築き上げたその地位に 気付きもせず形にとらわれない たくまし人へ
高め上げた名声も かなぐり捨てて正々堂々立ち向かう 美し人へ

何千何万回と叩きのめされたら 何千何万倍の力となる

溢れ出した涙は夜のうちに 星になって優しくなって日射しになってゆくんだ
輝き続けようか 燃え尽きても
届きそうで 掴めそうで 消え入りそうな 遠い理想を射している

人に会い 人の愛 人の痛みも弱さも知って
気付かないうちにほら 秘密の境界線を越えた
よどみなく澄み渡る 空の向こうに浮かんだ未来を
掴み取るため この目凝らして 見逃さないように

溢れ出した涙は夜を越えて 朝になって強さになって翼になってゆくんだ
羽ばたき続けようか 尽き果てても
届きそうで 掴めそうで 消え入りそうな 遠い理想に向かっている

まだ遠い理想郷へ
×