泣き方を知らなかった

泣き方を知らなかったよ
どんなふうに泣けばいいのか
涙など見たこともない
きみを愛したその日まで

腕を枕にして 酔いどれ女が眠る
顔をのぞきこめば まだ少女のよう

どこで知り合って 何で気が合って
こんなところまで 一緒に来たのか

心とからだが寒いから
誰でもいいからほしかった
そんな愚かなはじまりも
胸にしみたら 愛は愛

いつも逆光線 愛した女が帰る
ドアに立ちふさがり まだ早いという

せめて珈琲を 眠気ざましでも
そして気が合えば 楽しい話を

全然おぼえていないから
何にもなかったことにして
それが嘘だと気づいたら
昨日他人も 愛は愛

泣き方を知らなかったよ
どんなふうに泣けばいいのか
涙など見たこともない
君を愛したその日まで

泣き方を知らなかったよ
どんなふうに泣けばいいのか
涙など見たこともない
君を愛したその日まで
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