千代紙

(千代紙、折り鶴、千羽鶴、)
金、銀、彩やか 千代紙を
淋しさ堪えて 二つ三つ
いつしか 折り成す千羽鶴
白い指先
お前は 何を胸に秘め
千羽の夢を織ったのか
女の倖せ 愛のやすらぎか

(千代紙、想い出、奴さん)
袴をはいてた 奴さん
一人で立てないこの俺に
やさしく 尽くして微笑んだ
あれはいつの日
ゆかたのお前 いとしくて
小さな肩を抱き寄せた…
祭りの花火が 涙染めた夜

(千代紙、折り鶴、遠い女)
想い出尽きない 折り鶴よ
空ろな心に 又浮かぶ
お前はどうしているだろか
酔いのつれづれ
色どりあせた 千代紙を
折っては見たが ままならず…
倖せ祈ろう 今は遠い女
×