渚にて

ぼくの人生を 君に捧げよう
ひたすら真面目に 生きてきたけれど
ぼくの人生に 敗北の歌を
歌わせてみたい 涙もなく
君の美しさ ただそれゆえに
君のいとおしさ ただそれゆえに
愛の言葉など 年甲斐もなく
白い砂の上に書いた
乳房に顔を押しあてて
心臓の鼓動だけを聞いている うれしさ
愚かと 笑いたい奴は
たんと笑うがいい
僕の恋の名は スキャンダル

ぼくの人生よ それがどうしたの
君の白い手の 指にも勝てない
ぼくの人生よ それがどうしたの
君の唇の 敵ではない
時が足早に 過ぎてゆくゆえに
時が逆もどり 出来ないゆえに
せめて今だけは 糸を引くよな
キスをくりかえしておくれ
乳房のたしかな重さよ
僕の人生よりも豊かな 重さよ
愚かと 笑いたい奴は
たんと笑うがいい
僕の恋の名は スキャンダル

乳房のたしかな重さよ
僕の人生よりも豊かな 重さよ
愚かと 笑いたい奴は
たんと笑うがいい
僕の恋の名は スキャンダル
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