戀(恋)

洒落た服を着て 洒落た言葉交わし
酒で本音を 隠したままで暮らす
見栄と強がりに 疲れた街角で
名前も知らない 女におぼれた夜
気まぐれに抱いた女と 眠るベッドの
夢の中で君が 寂しくほほえんだ

胸が痛む程 激しくはないけれど
仕事疲れで 帰る電車の中で
曇るガラス窓 君が見えた気がして
そっとつぶやく 忘れられない名前
君はもう誰かを愛し 幸福だろうか
戀というならこれが その戀かもしれない

愛じゃない 愛じゃない
忘れられない 思い出せない
遠すぎて遠すぎて 君の姿も見えない

ゆきずりに名前も知らず抱いた女も
戀を胸に秘めた 男がいたのだろうか

ゆきずりに名前も知らず抱いた女も
戀を胸に秘めた 男がいたのだろうか
×