あの日のままに

ひとり眠る 長い夜を 幾つ数えたかしら
電話もなく 手紙もなく 在るのは私だけ

出逢った頃は はしゃぐだけで 無邪気なまま 素顔の恋でした

あなたのシャツがスーツに変わり時が経つのを知った
目を覚ましたの 眩暈のような 物憂げな陽射しで
あの日のあのままには もう戻れないと 涙する

愛し過ぎた 日々もあった 何もみえなかった
溜息だけ 頬杖だけ 覚えてしまったわ

恋に堕ちたら 何を望むの? 哀しみはイヤ 過去は捨てきれない

私の時計 壊れたままで ひとりじゃ治せない
明日があれば 微笑みながら 手を振って生きるのに
今日にもしはぐれても 枕を涙で濡らさないで

夢を信じていた 少女の胸を抱きしめて

その日が来れば ファーストキスのように 撃たれて気づくものよ
私らしさを持ち続ければ 前を向いて歩ける
時の彼方で遇う 名前も知らない恋人に
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