乾杯

華やかなライムライトの中に
若者が現れたなら
老人は引き下がらなければ
新しいステージの幕は 上がりはしない
色あせた想い出をたたんで
使い慣れたトランクにつめたら
もう二度と流すことない汗の匂いをかいでおこう

初めてのオーディションの時は
震えが止まらなかったよ
合格のハガキを握りしめて
誰もいない真夜中 公園で歌った
色あせた想い出をたたんで
使い慣れた楽屋の戸を閉めて
もう二度と通うことない道を静かに歩き出そう

背中に聞こえる拍手は 新しいスターへの時代が贈る
唯一のかけがえのない勲章

色あせた想い出をたたんで
使い古したコートを はおれば
もう二度と帰ることない 輝いてた日々に 乾杯!!
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