旅情

別れの言葉は 青空に似合わない
汗がただ 涙のかわりに 流れてく
こめかみ 首すじに

最後の旅は 灼熱の港町
罪になる こんな陽ざしに
さよならを 言うなんて

今さら 迷うなら 二人ともに
もいち度やり直せると ふと
まぶしい道 海を見つめたたずむ

無意味じゃなかった 出逢いをなぞる旅は
思い出の 深さを二人 感じ合う
時間を あたえたわ

窓辺の花は 同じように あざやかで
あの頃の 情熱さえも
呼び戻す 気がしたわ

今さら 迷うなら 二人ともに
さよならは海に投げて 今
この青空 抱きしめていきたいの

私の わがままで 済ませましょう
とても素直に言えるわ そう
離さないで このままずっと わたしを
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