夏の光

朝露を蹴って家を出て
昼にはむこうに着けるはず
南風に頬を撃たれて
やたらにハイな野郎ども

闇を抜けて海が見えたら
思わず叫んでしまうんだ
眩しさにまぶたを閉じても
あの空の青は透ける

光を集めたなら
雲を裂いて飛べ
今、夏を生きているんだ
一度きりの命に
“こんど”はないのさ
今、夏を生きているんだ

足跡は波に消されるだろう
波が崩れれば泡になる
太陽も死ぬ日が来る
不惑のセンチな戯れ言

光を集めたなら
雲を裂いて飛べ
今、夏を生きているんだ

繰り返されるリズム
宇宙の隅では
ああ、夏を生きているんだ

この世のすべては移ろう
今は今だけさ
ああ、夏を生きているんだ
光を集めて飛べ
“こんど”はないのさ
ああ、夏を生き抜こう
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