still room

テーブルにのびた日射し
おだやかな香りの草

南の窓から 海が見えるこの部屋で
古びたピアノを弾くわ

少しだけ話して
あなたの声がいい
そんな一言さえも
永遠のかけら

波の穂に揺られながら
ありふれた夢のなかへ

風がすり抜けて カタカタ鳴る窓ガラス
木の葉の影が濃くなる

詰めかけのポプリが
床に散らばっても
そんな一瞬さえも
永遠のかけら

あぁ 夕陽が燃えてる
あぁ 明日を呼んでる

少しだけ話して
あなたの声がいい
そんな一言さえも
永遠のかけら

いつまでもこのまま
時が続くように
庭先で光る葉を
そっと眺めてる
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