アカシア

夕映えの空に 白い坂道
思い出の場所へとつづいてゆく

大きなあの樹の下に座って
小さなてのひらで 夢見ていた

静けさに守られて 遠くの街
胸に描いて
いつか時は流れて ここまで 今
来たけれど

遠まわりをしたくなるたびに思う
あのアカシア

ささやく木の葉と 細い坂道
すべては黄昏に染まってゆく

ああ 一番星ひとつ
さあ 帰ろう
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