木橋の上から

木橋の上から投げ捨てたあなたの手紙
風にくるくる回りながら流れの中へ
書きつづる手紙ただくり返すたびに
貴方が遠く思えて今は書く言葉もない

川の流れに花を浮かべ
愛の行方占えば
何処かで草笛の音がして
寂しさにじむ心の中から
夢が遠ざかる

橋にもたれて想い沈む私の後姿に
道行くだれか気まぐれに声をかけないで
二人何も悪くなかったはずなのに
遠く離れて暮らすむなしさでしょうか

古いきずなだけではつかむことのできぬ心
終りのない愛は物語だけのこと
薄れ行く日々想い出が季節に
織られて行く
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