花唄

線路沿いに咲いていた小さな花
君にも名前はあるの?教えてよ
今にも踏まれてしまいそうで
だけど気付かないフリをした

排気ガスの煙で目がにじんだ
本当にそうなのかな?
もうわからないや
誰かに気付いて欲しいんだろう この街の中で

みんな同じ悩みや孤独を抱えてる
それでも君のように強くなれるかなあ

ただ風に吹かれて揺れる花
枯れないように 折れないように
しなやかにその身を任せ咲いている
誰のためでもなく ただ自分のため

埃が舞い上がって光っている
何だかすごく綺麗だな だけどきっと
一人じゃ輝けないんだろうな そこには必ず

陽射しがあった
じゃあ僕だって誰かを照らせるかな?
一人じゃない もう一人じゃないよ ねえそうだろう?

ただ雨に打たれて濡れる花
雲が切れるのを待って
でもこの雨さえ命を創るから
どんな世界でも僕は生きてゆける

ただ風に吹かれて揺れる花
枯れないように 折れないように
しなやかにその身を任せ咲いている
誰のためでもなく ただ自分のため

いつかまた君に逢いに来るよ
その時は笑っていれるように
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