幻夢のえれじい

好きだから 櫻の下で
あなた道行 笑顔のままに
指をからめて 心を添えて
瞼閉じれば 花吹雪
幻夢のえれじい 束の間でいい
春がきたよな にごりえの恋

紅筆で 唇なぞり
あなた想って 蛍になった
愛し恋しと 命をせかす
水にネオンの 憂き世川
幻夢のえれじい ほろ苦だから
夏に供養の にごりえの酒

降る雪も 人恋しさに
あなたすがって 色褪せてゆく
朝日みたいな 夕日をつれて
燃える故郷 走馬灯
幻夢のえれじい 男と女
冬に迷子の にごりえの街
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