不器用な天使

息をひそめて 夜明け前のホームに立ち
雲がわれるのを 見つめていた
帰る場所なら ずっと楽に行ける
静かな風にさえ足をすくわれそう

白いシャツに描く夢は儚く
もっと簡単に捨てちゃうことも出来たのに

転がって 転がり続けて
ほら不器用な天使のままで
急がなきゃ もっと急がなきゃ
涙がね追いつくの

狭い部屋でひとり暮らすことに
慣れてしまうせつなさも忘れていた
銀の指輪に光る愛が痛い
くずれたココロのバランスととのえたい

仕事だけが今は生きがいでいい
そんな強がりを誰かに
こわされたいのに

彷徨って 彷徨い続けた
ほら不器用な天使はいつも
感じてた ずっと感じてた
愛されるせつなさを

世界中の涙かき集めても
虹のたもとまで行けると信じていた頃

転がって 転がり続けて
ほら不器用な天使のままで
急がなきゃ もっと急がなきゃ
涙がね追いつくの

彷徨って 彷徨い続けた
ほら不器用な天使もいつか
狙ってる飛び立つチャンスを
涙がね無い場所へ
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