月の砂丘

心無く 笑顔する あいまいな日々
かすんでく、 感情にさえ偽った

夢に見た自分は どこにも居なくて
心はやせ細って 強がるばかり

笑い声 無音の真昼のさみしさ
淡い夢 弱さ認められる強さ
犠牲心 無償愛 あたたかな窓
全てを一輪の菜の花がくれた

ひだまりにうずくまり耳をすました
微かな脈拍に やすらぎを覚え歌う

心が折れて ひねた少年
月の砂丘に咲いた花を抱いて眠る

壊れた傘をさし 膝を抱えて
今は只 雨の匂いの中で晴れを待とう

心が折れて ひねた少年
月の砂丘に咲いた花を抱いて眠れ

やがて僕が枯れゆく日まで
咲き続け ほら 僕と笑っていておくれ

いつまでもいつまでも
ほほえみながら 月の花抱いた少年
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