突然炎の如く

白い障子の前で きみはうつむいていた
長い黒髪つと くしけずると
つららのように つめたい横顔

こんな辛い愛が この世にあるのかしら
きみはつぶやき くちびるかんで
雪模様の 空を見つめてる

突然 炎の如く きみは輝やいた
突然 炎の如く ぼくたちは燃えつきた
突然 炎の如く きみは輝やいた
突然 炎の如く ぼくたちは燃えつきた

桜貝のような 鋭い爪透きとおり
白いうなじに おくれ毛もつらせ
だんまりこくって 雪景色の中

熱い涙あふれ とめどなく零れて
からだ投げ出す きみの瞳から
風にはらはら 涙散りぬるを
突然 炎の如く きみは輝やいた
突然 炎の如く ぼくたちは燃えつきた
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