女の涙

風に舞う 雪の花
掴めば儚く 消える花
暦の上では 春なのに
泊る船さえ ない北港
惚れてしまえば 女は負けね
待って 待って 待って 待って あんたを待って

お酒でも 飲めたなら
乱れて泣くほど 酔えたなら
男の強さを つめたさを
恋しがらせる この北の宿
惚れてしまえば 女は負けね
寒い 寒い 寒い 寒い 孤独が寒い

嘘ならば 嘘でいい
もいちど逢えたら それでいい
こころにおろした 恋いかり
抱いてみつめる あの北岬
惚れてしまえば 女は負けね
なみだ なみだ なみだ なみだ 鴎のなみだ
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