満月キラリ

陽が落ちてく
その先を見たくて
いくつもの階段を
駆け上がって
屋上に登ってみたんだ

この大きな街で
迷子になる事もあるんだけれど
どこまでも遠く
君だけの声は聞こえてくる

例え真夜中 泣いたとしても
二人にはほら
約束があるから
久しぶりに見上げてみたら
大きな満月だけが
静かにキラリ 輝いていたんだ
君も見てるかな

君が言ってた
「あの月の輝きは
太陽の光なんだ」って
その言葉をいつでも思い出してた

どれほどの道を
今日まで歩いてきたのかなんて
二人で歩き出すなら
気にしなくてもいいのかも

例え明日 泣いたとしても
変わらずに月は
また昇っていくから
離れた場所 二人が見てた
大きな満月だけは
静かにキラリ 輝いているんだ

初めて泣いた夜に
電話越しに聞こえた
「二人で暮らそう」
満月の光のように
遠回りして届いてきた

例え夢を失ったとしても
二人にはほら
約束があるから
朝も夜も見上げてみれば
いつでも同じ光
静かにキラリ 輝いているんだ
君も見てるかな
いつも君の声は
届いているんだ
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