あの夏の僕に似た少年

君は汗ばむ心 はずませて
捨ててゆくものたちを ふり返る
退屈すぎた母の ぬくもりや
実らずに落ちた 初恋も

あの夏の僕に似た 少年よ
朝焼けの線路が 呼んでいる
越えてお行きいつでも 思い出を
明日の果てしなさに おびえずに

君は人の流れに さからって
傷だらけの理想を かばってる
涙をぬぐい 空の輝きに
鳥になる夢を 取りもどす

あの夏の僕に似た 少年よ
風が地平線へ 吹きぬける
越えてお行きいくつも 空しさを
君のめざす海に 出会うまで

あの夏の僕に似た 少年よ
その背中誰かが 見つめてる
越えてお行きよくある 幸せを
ぼくもまだそうさ 夢の途中
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