夕映えのスクリーン

港がたそがれると せつなくよみがえる
夕日の波止場で お前と
夢を語り合った はるかな夏が

スターなんて 呼ばれても
空しさを抱いてた おれたち

とまり木だけの酒場
気取ってグラスを上げ
二人で酔いしれ 誓った
誇り忘れない 男になると

突然届く知らせ 立ちつくしてた俺
お前の命が くだけて
若い星になった つらい別れさ

おれだけが 知っている
あの素顔 まぶしくにじんだ

伝説の中でまだ
お前は生きている
少年みたいな瞳で
少しはにかんで 海を見つめて

夕映えのスクリーン
あの夏が悲しくあざやか

時の波がすべてを
変えてしまったけど
お前は あの日の波止場で
おれが帰るのを 今も待ってる

一人待ってる
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