ジャッカル

真昼のタメ息が
向いのビルから
見てはいけない
そのものを見てしまう
彼女あられもなく
別の男に抱かれて
悪夢が始まる
男の夢をこわしている

ユメなら早くさめろ
現実はみたくない
ノドからからと
音たて渇いてく
ガーターベルトの女が
体くねらせ果てる
悪夢はつづく
男の欲を満たしている

理性を拒否する
快楽のアクア
たいくつは卑猥を
生み出すタメ息
しずまらないカラダのまま
いつものくらしに戻る
悪夢はさらに
男のユメに爪たててる

何事もなかったように
君の笑顔につきあう
波風たてても
恥をさらしてしまう
部屋の中ですれちがう
彼女エロスそのニオイ
悪夢は眠る
その時が来るその時まで
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