北夜行

車窓をたたく雨が 雪にかわり
想い出も 凍えそうです
髪を切ったくせに 鍵も捨てたくせに
戻りたいと 胸が泣く

置手紙 みつけたら
追いかけて くれますか…
はぐれ鴎よ どこへ飛んでゆく
あゝ あなた恋しい
ひとり旅 北夜行

やがて入江づたい 灯りゆれて
海鳴りも 咽ぶ夜です
眠るときはいつも 肩を抱いてくれた
あれは遠い 夢ですか

好きなのに あきらめた
意気地なし 許してね…
寒い汽笛が 胸に月刺さる
あゝ あなた恋しい
ひとり旅 北夜行

置手紙 みつけたら
追いかけて くれますか…
はぐれ鴎よ どこへ飛んでゆく
あゝ あなた恋しい
ひとり旅 北夜行
×