昭和枯れすゝき

貧しさに負けた いえ世間に負けた
この街も追われた
いっそきれいに 死のうか
力のかぎり生きたから
未練などないワ
花さえも咲かぬ 二人は枯れすゝき

踏まれても耐えた そう傷つきながら
淋しさをかみしめ
夢を持とうと 話した
幸せなんて望まぬが
人並みでいたい
流れ星みつめ 二人は枯れすゝき

この俺を捨てろ なぜこんなに好きよ
死ぬ時は一緒と
あの日決めたじゃ ないのよ
世間の風の冷たさに
こみあげる涙
苦しみに耐える 二人は枯れすすき
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