二泊三日

永過ぎる春に 終りを告げるため
私はあなたと 旅に出ました
何ごともなくて 毎日過ぎて行き
ふたりの心は 死んでいたから
二泊三日の旅に すべてを
賭けるつもりで やって来ました
あなたはまるで 子供のように
景色見つめて はしゃいでいるけど

旅の宿へ着き ゆかたに着がえたら
なぜだか 涙があふれ出ました
悲しみじゃないと わかっているけれど
よろこびでもない 涙だったわ
二泊三日の旅は ふたりを
どんなふたりに 変えて行くでしょう
あなたはずっと 煙草をふかし
妙に無口で すわっているけど
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