波止場通り

波止場通りの朝 流れる白い霧
よろめくように急ぐ あなた 私
好きにならなきゃいい 最初はそう思い
重ねた愛がいつか 傷をつける
もっとゆっくり歩いて 別れ道だから
からだから逃げて行く しあわせのぬくもり
誰も乗らない船 あなたがひとりだけ
悲しいドラマみたい あなた 私

波止場通りの朝 まばらな人の影
鼻唄まじり帰る つらい私
どうせいつものよう 終りが来ただけと
強がる頬をぬらす 白い涙
もっとしっかり歩いて みじめ過ぎるから
燃えるだけ燃えたから 後悔はないはず
船の汽笛が鳴る 鴎がとんでいる
波止場の朝があけて それで終り
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