砂漠の少年

母親の物語りに飽きて 父親の本も読み飽きて
風の吹く 夜砂丘を一人 少年は旅に出た
地平線の向うに何かがある
何かがきっとあると思った

見えるのは砂ばかり 砂の山 砂の谷
風の吹く 夜砂丘を一人 少年は旅を続けた
地平線の向うに何がある
何かがきっとあると思った

のどはかわききって 頭は狂いそうで
旅をあきらめかけた 少年が遠くに見た
地平線のあたりに見える 何かひとつの点
それがだんだん大きくなってくる
ラ…ラ…ラ…ラ…

喜びの叫びをあげて ただ一目散に
その点めざして 少年はかけ出した
ラ…ラ…ラ…ラ…

そして見た その点は 彼と同じ年頃の
腹をへらしてつかれ切った 少年だった